大きいさん、小さいさんのボトム選び❷
170cmエディター坪田あさみが選ぶ
’20秋のBESTボトム
標準より背が高い「大きいさん」もボトム選びに苦労あり!がっちり体型をごまかし女らしさや華奢さを演出、さらにおしゃれ感もかなえてくれる秋冬ボトムを探しました!

- Profile
- 坪田あさみ
- Asami Tsubota
本誌をはじめ幅広く女性誌で活躍するエディター&ライター。小学6年生時には160㎝あった、バスケ部出身の“ガタイのいい女”。辛口カジュアル派。
威圧感を与えずすらっと見せ。大きいさんの理想をかなえる3本
大きいさんは「身長が高いとなんでも似合うでしょ?」のひと言で片づけられがちですが、肩幅がしっかりあり骨太のがっちり体型ゆえ、小さいさんとは真逆の深刻な悩みがあります。例えば「着丈が中途半端になる」「えらそうに見られる」「ゆるっとつくられたものがパツンパツンに見える」「女らしく華奢な印象に全然ならない」などなど。年齢を重ねると大きい人はある程度かわいげがないと怖い人に思われかねないし、親しみやすさも着こなしで演出したい。“大きい”ではなく理想は“すらっとしている”こと! 日々そんなことを考えながら服選びをしているエディター・坪田が、秋冬に買いたいベストボトムを、ふだんから愛用する信頼ブランドから選びました。
- 坪田あさみさん
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ほどよくゆったり、でもきちんと見える絶妙な力の抜けかげんはATONにあり
怖く見られたくないモノトーンコーディネートには、力の抜けたカジュアルさがマスト。「エイトンの定番タックパンツはドローストリングのリラックスした雰囲気ながら、高密度に織られたウール素材を使用しているので、大人のきれいめ感もしっかりキープ。ふんわりとしたカシミヤカーディガンを肩を落としぎみにはおるだけでがっちり体型がカバーされ、今どきな着こなしに」。
気になるヒップまわりはゆったりと、裾にかけて細くなったテーパードパンツ。ボタンなしのカーディガンは繊細なカシミヤをホールガーメントで編み立てることで縫い目がなく、美しいシルエットと軽やかな着心地を両立。
Point
フロントはドローストリング、後ろはゴムになったイージーパンツ仕様。体型にかかわらず誰もがフィットする
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コートやブーツ合わせも重く見えない、風に揺れる軽やかな素材感が重宝
ジャケットとの合わせも女らしく見せてくれる、ニュアンスカラーの薄軽ロングスカート。「実は同じ形のブロンズを持っているのですが、とても便利で一年中大活躍しています。ウエストゴムでラクちんな着心地なのと、布量が多いので風になびいてドラマチックに着映えます。グレーがかったニュアンスブルーは、ベージュやキャメルとも相性抜群。今季はロングブーツ合わせで楽しみたい」。
マットになりがちな秋冬の装いを光沢で軽やかにトーンアップ。落ち感のある素材はしなやかに体に添うので、厳密なサイズ感が不要。「小柄でもそれなりにユルッと着られますが、私はちょっと裾上げします」。
Point
ラクちんなのにすっきりきれいに見えるシルバーグレーのウエストゴム。裾に透け感があるので長め丈も軽やか
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脚長効果抜群のワイドパンツはキメすぎないカジュアルな抜け感が絶妙
股上が深く太すぎないシルエットのコーデュロイパンツは明るいブルーが冬の着こなしに映える。「ワイドすぎると男前になってしまうのですが、これは絶妙な太さがベスト。一見むずかしそうなブルーですが、グレーのニットはもちろんネイビーやベージュなどどんな色とも合わせやすいのがいい。脚の面積が長い大きいさんは厚手の冬素材だと重くなりがちですがコーデュロイなら軽やか」。
きれい色とカジュアルな素材感で大きいさんでも迫力が出すぎない太畝うねコーデュロイパンツは、明るい2色をセレクト。ヒップまわりはきゅっとコンパクトに、脚の形を拾わない、ほどよいセミワイド幅が全身をすらっと見せて。
Point
立体的なパターンで小尻・脚長効果あり。オフホワイトの2色展開