「性教育を教えたい」を応援!日本初の性教育教材ポータルサイト『ライフデザインオンライン』がオープン

ハピプラNews
コロナ禍における学校の長期休校などの影響を受け、10代の妊娠不安の相談が急増。学生・生徒の性教育を受ける権利を確保したいという思いから、NPO法人ピルコン(性の健康教育を広めることを目指す非営利団体)は、日本財団の助成を受け、教員向けの包括的性教育教材ポータルサイトをオープンした。

『ライフデザインオンライン』で発信される情報・サービスとは?

学生・生徒が自分らしい人生を選択できるチカラを育む授業についてや、教員が授業を実施するのに役立つ情報が提供されている。専門家の監修で作成された「レクチャーのための動画」、「対話的な学習プランの提供」、NPO法人ピルコンが出張で行う「講演の実施」など、現場の性教育をサポートする体制とコンテンツが充実。
ユネスコ「国際セクシュアリティガイダンス」をベースにした教材は、必要な学びを主体的に考える探求型学習を目的にしており、学校の授業で実践的に活用することが可能。

サイト上の教材「10代ってどんな時期?自分の体、どう思う?」の関連動画の一覧。アニメーションを用いた2分~5分程度のレクチャー動画となっている。
サイト上の教材「10代ってどんな時期?自分の体、どう思う?」の関連動画の一覧。アニメーションを用いた2分~5分程度のレクチャー動画となっている。

人権やジェンダー、コミュニケーションについての教材も取り扱い、性教育以外でも人権教育やキャリア教育、健康教育、総合学習の授業など様々な場面に対応している。現在は「①性の多様性・ジェンダー」「②ボディイメージ」「③性的同意」「④SNS・インターネットの使い方」「⑤性感染症」「⑥妊娠・避妊・ライフプラン」の6つの授業を実施するための動画教材やスライド教材を掲載。
今後は、有償で教員以外も登録できる会員制度をリリースし、“性教育を教えたい人向け”の研修も充実させていくという。

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「NPO法人ピルコン」の他の取り組みについて

「性の健康について、誰もが気軽に学び語り合い、相談でき、支援につながれるきっかけづくり」をミッションに、若者向け、保護者向け、女性向けの講座の開催や情報発信を行っている。

監修例_
中学生・高校生が抱える性のモヤモヤにこたえるwebメディア『セイシル』。第二次性徴を迎え、子どもから大人に移り行く年代である中学生・高校生ならではの悩みに、大人たちが耳を傾け、助言を発信している。
運営例_
思いがけない妊娠・中絶や性被害などで悩む女性のためのセルフヘルプグループ<自助グループ>『PERCH(パーチ)』。恋愛や性の傷つき体験や悩みを持つ女性が集まり、グループミーティングを行っている。
About「NPO法人ピルコン」

About「NPO法人ピルコン」

対話から学ぶ性教育を広める非営利団体。誰もが自分らしく生き、性の健康と権利を実現できる社会を目指している。
https://pilcon.org/

text&edit:Yuki Kobayashi
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March 29 Fri