卒入園や入学シーズンなどのハレの日は、特別な日にふさわしい華やかさがあるものを選びたいもの。ワンピース、スカート、パンツと、アイテム別にスタイルをご提案。大人の体をきれいに見せる工夫満載のアイテムばかりです。プロに聞く作法や着こなしの工夫も参考に、セレクトしてください。
PART 01
タイプ別オケージョンスタイル
体型カバーもできるワンピーススタイル
DRESS STYLE
Style01
シワになりにくいストレッチ素材のジャンパースカート
顔まわりをすっきり見せる深Ⅴネックと、ハイウエストの切り替えがポイント。気になる腰まわりをカモフラージュし、すらりと脚長バランスにブラッシュUP。タックからしなやかに広がるシルエットも美しく、ブラウスやTシャツなどのシンプルトップスに重ねるだけで、簡単に着映えが実現します。ネイビーのほかにモードなブラックも。
12classe
きれい見えジャンパースカート
¥18,700
12closet
【12classe】【洗える】スタンドフリル衿シアーブラウス
¥15,400
合わせたアイテム
12closet
【12classe】パールラインブローチ
¥4,950
12closet
【12classe】スクエアトートバッグ
¥10,450
12closet
【12classe】Wサークルリングブローチ
¥7,150
MORE!
美しい落ち感と微光沢が上質な印象を醸し出すマットサテンを贅沢に使い、ロング丈のワンピースに。体のラインを拾わないゆったりとした身頃に、パールボタンと共布リボンが配されたきれいめデザインで、式にはもちろん、通勤やちょっとしたお出かけにも便利。ウエストリボンを外してボタンを開ければ、羽織り物としても活躍します。カラーは端正なネイビーとシックなモカベージュの2色展開。
12closet
【12classe】【洗える】パールボタンワンピース
¥20,900
ほどよいハリ感と膨らみのある生地を使用し、仕立てのよさを感じさせるワンピース。上品なスタンドカラーはそのまま着るだけでも様になるので、上にアウターを羽織るだけのワンツーコーデでもどこか洒落たムードに。あえてスポーティな雰囲気のコートやスニーカーで外して、カジュアルダウンしても素敵。
12closet
【12classe】【洗える】ベルト付きスタンドギャザーワンピース
¥19,800
Style02
ワザあり切り替えとシルエットでスタイルUPしながら華やか印象に!
ほどよいハリ感と軽さが特長のタイプライター素材を使用した、春らしい軽快ワンピースが入荷。アーチ状に入ったウエストゴムのおかげで、一枚で着るだけでメリハリのある着こなしが実現。肩の丸みや二の腕をカバーしてくれるドルマンスリーブも、大人の体型悩みに寄り添います。シワになりにくいバイオ加工を施してあるため、座っている時間が長い式典の日も安心! ブローチでアレンジしても。
MICA & DEAL
ウエストギャザードルマンワンピース
¥27,500
合わせたアイテム
12closet
【12classe】2重パールラウンドブローチ
¥5,500
YOUNG & OLSEN The DRYGOODS STORE
EMBOSSED LEATHER ZIP BAG S
¥38,500
C’ast Vague
【LEE別注】ポインテッドシープレザーパンプス
¥15,400
スカート派のエレガントスタイル
SKIRT STYLE
Style01
きちんと感とこなれ印象が両立した最旬オケージョンスタイル。ボリュームのあるタックをふんだんに入れ、動くたびに揺れるドラマティックなシルエットに。ジレとのバランスを考慮しつつ、パンプスを履いたときに脚がきれいに見える軽やかな丈感に調整しています。後ろ真ん中部分はゴム仕様でストレスフリーなはき心地。さらにウエストのサイド部分にはアクセントになるベルト付き。サイズ感の調整も可能です。ハレの日には、顔まわりが明るくなるホワイトやコーラルカラーのブラウスを合わせて。
合わせたアイテム
Style02
控えめな光沢感がある小花柄のジャガード素材で、上品で華やかな印象に。シルエットにこだわったスカートは、体型カバーをしながらも、ウエスト周りはスッキリさせ、絶妙な丈感にもこだわりました。深めのタックとそこからつながるドレープが、気になるおなかや太ももまわりをカバーし、着やせと脚長を実現。ウエストは後ろジップに加えてサイドゴム入りなので、トップスをインしても窮屈感なくはきこなせます。同素材のジャガードギャザーブラウスとセットで着れば、ハレの日の装いに最適。単体ならデイリーでも活躍します。
合わせたアイテム
パンツ派のマニッシュスタイル
PANTS STYLE
Style01
すらりとしたスタイルを叶える計算された美シルエットのパンツが主役のハレの日スタイル。おなかまわりをさりげなく隠し、脚長に見せてくれる、絶妙なテーパードラインにこだわった美脚パンツです。落ちにくいセンタープレス入りで、きれい見えが長続きします。後ろゴムによるギャザーは着用時にあまり目立たないように設計されているため、後ろ姿までも美しく見える1本。フラット靴も合わせやすい九分丈で、カジュアルシーンにも重宝必至です。ノーカラージャケットを合わせてセットアップで着れば、シックな卒業式シーンにピッタリ。入学式のような華やかな場には、明るいカラーのブラウスをインして。
合わせたアイテム
Style02
おしゃれの格上げを約束するドレッシーな美脚ツヤパンツ。なめらかな肌ざわりの上質なバックサテン地を使ったパンツは、そのラインの美しさが何よりの自慢。つかず離れずの絶妙な太さのストレートシルエットに、タックから続くセンタープレスが入っているから、脚の肉感を拾わずすらりとまっすぐに見せてくれます。辛口なブラックと、上品見えするネイビー、どちもオケージョンにもデイリーにも活躍します。
合わせたアイテム
PART 02
フォーマルスペシャリスト林道子さんに教わる
卒入園スタイル10問10答
- Stylist
- SPSO パーソナルスタイリスト 林 道子
東京ソワール在職中より副業としてパーソナルスタイリストの活動を開始。コロナ禍の中で、悩める人に精一杯寄り添いたいという思いから、2022年退職し、(株)SPSO 代表、霜鳥まき子氏に師事。パーソナルスタイリストとして独立。ファッションカウンセリング、ショッピング同行、クローゼット診断、パーソナルカラー、骨格診断を行う。フォーマルスぺシャリストの資格を持ち、冠婚葬祭の装いにも詳しい。
卒入園スタイルの疑問・お悩み10問10答
Q1. 入学(入園)式と、卒業(卒園)式の装いのマナー、意識すべきことは?
A.
入学(入園)式も卒業(卒園)式も、冠婚葬祭の「冠」に当たる行事です。お子様の門出を祝う式なので、トレンドを取り入れながら、カジュアルに寄りすぎない装いを意識しましょう。
なかでも「肌の露出」は、カジュアルな印象に繋がります。特に気をつけたいのが「肘」の露出。短い袖は避け、肘を覆う長さのものを選びましょう。ジャケットを脱ぐことも想定し、インナーも長袖や七部袖などを着ておくと安心です。また、「膝」が見えるのもNGです。立っているときはもちろん、座ったときにも膝小僧が見えない長さのボトムスを選ぶようにしましょう。かがんだときに胸元が見える服装も、もちろん避けてください。
服の「素材」は、綿の配合が多いとカジュアルな雰囲気に。”見栄え”を意識して服を選んでみましょう。
ウールライクの素材は上品な印象になり、光沢感のあるタフタ素材は美しく華やかに、透け感のあるブラウスもトレンドでエレガントです。ジャケットやアウターに多いツイード見えする生地も、コーディネートをキレイにまとめることができます。
Q2. 色選びのポイントを教えてください。
A.
色で分けると、卒業(卒園)式はダーク系、入学(入園)式は明るいカラーが式典や季節に合うとされています。
卒業式は、先生方への感謝を伝える場であり、お友だちとのお別れの意味もあるため、ダークトーンの色を選ばれる方が多いですね。季節的にも寒いため、暗い色が合います。
入学式はというと、お子さまの学びのスタートになる場です。“始まり”という意味で、ベージュや白などの明るいカラーの服が取り入れられています。春になり、明るい装いが似合う季節でもあります。
避けるべきは、赤や豹柄、大きな花柄などの派手過ぎる色柄、カーキなどでしょうか。主役は子どもたちですので、保護者が赤や派手な柄を着るのは目立ちすぎてふさわしくありません。カーキはカジュアル見えするため、“冠”の場ではおすすめしません。
Q3. 久しぶりのフォーマル服。起こりがちなトラブルやNG行為は?
A.
日常で着る機会が少ないフォーマル服は、いざ着るときに、ほつれやシミが見つかることがよくあります。早めに出して衣類の状態を確認しておきましょう。
サイズアウトも気をつけたいものです。久しぶりに着てみたら、パツパツになっているのもよくあります。フォーマルな場の装いの基本は、体のラインがきれいに見えるものであること。きつめの服は見た目にもよろしくないので、余裕を持って確認し、必要があれば買い替えも検討しましょう。
準備をするのを忘れがちなのが、バッグです。バッグは“手元のアクセサリー”と言われ、手を美しく見せる大切なアイテム。アクセサリー感覚で持つものなので、フォーマルな場では小さめなバッグをおすすめしています。しかし、学校の式典では資料を持ち帰る場合もあり、余裕のある大きさのバッグも必要です。A4サイズほどの黒や、ベージュのレザー調のものや、紺の布製のものなど、ビジネスシーンでも使うバッグをご用意されると安心です。
Q4. .卒業(卒園)式と入学(入園)式、少し変化を出したいのですが、どうすればいい?
A.
卒業(卒園)式と入学(入園)式は、季節が変わるうえ、写真が長く残るものなので、できれば装いや雰囲気を変えたいものです。とはいえ、服を一式揃え直すのは大変なこと。
そんなときに手軽にできるのが、インナーや小物を変えることです。ひとつ変えるだけでも印象がガラリと変わります。例えば、卒園式でダーク系のコーディネートにしているのなら、入学式ではインナーの色を白やベージュに変えてみてはいかがでしょう。さらに、コサージュをつければ、華やかに見せることができます。バッグや靴を変えるだけでも印象が変わるので、楽しみながら変化を出してみてはいかがでしょう。同じジャケットでも、卒業式はニット+パンツできりっとかっこいい装いにし、入学式ではワンピースをあわせてふわっと柔らかいスタイルにするというようにスタイリングを変えてみることもおススメです。
Q5. ストッキング色には決まりがある?タイツはNGですか?
A.
ストッキングの色は、卒業(卒園)式は黒で、入学(入園)式はベージュとよく言われています。
卒業式はまだ寒い時期であり、ダークトーンの装いが多いため、足元も黒で揃えるときれいに見えます。一方、入学式に明るめの色をコーディネートに取り入れているのであれば、ベージュを選ぶと足元も軽くなりバランスが取れます。
ただし、地域によっては、卒業式シーズンはまだ寒く雪が降ることもあるでしょう。そんなときは、迷わずタイツを。分厚いものよりは、80デニールほどに押さえていただくと、全身きれいにまとまります。
Q6. 靴選びで気をつけることはありますか?
A.
靴はつま先が出ているタイプやサンダル、ミュールはNGです。ただ、気候や環境に合わせて、足元は臨機応変に。地域によっては卒業式シーズンに雪が残っている場合もあり、ブーツを選んで問題ありません。また、下のお子さんを連れていくときは、安定したローヒールでもちろん大丈夫です。写真撮影の時のために、パンプスを持参されるのもおすすめです。
卒業(卒園)式や入学(入園)式もお葬式ではありませんので、靴に多少の光沢があっても問題ありません。ただ、エナメルの高いヒールや厚底の靴は、学び舎にはふさわしくないので避けておきましょう。
Q7. アクセサリー選びのポイントは?
A.
装いに合わせてアクセサリーを同系色で揃えると、品よくきちんとした印象にまとまります。例えば、ダークトーンのネイビーのスーツなら、同じネイビーのコサージュを飾ることで、上品な華やぎをプラスすることができます。入学式は、明るい色のコサージュもいいですね。ベージュやベージュピンク、イエロー、薄いブルー、ラベンダーもいいでしょう。
アクセサリーの大きさには決まりはありませんが、装いの色とバランスを見ながら、品よくまとめるのがポイントです。
ちなみに持っておくと重宝するのがパールです。パールで揃えると上品に見えますし、学校行事などさまざまな場で長く使うことができます。
パールをあしらったブローチをコサージュの代わりにつけることも増えています。華やかさを保ちながら、普段使いもできそうな小物を見つけられると良いですね。
Q8. オールインワンやバルーンパンツ、シアー素材の服、裾コンシャスなブラウス……これらはOK?
A.
フォーマル服にもさまざまなトレンドがあります。オールインワンも、フォーマル服のトレンドのひとつ。ブラウスを合わせて華やぎをプラスしながら着用してみてはいかがでしょう。素材やデザインがカジュアルに見えないものをチョイスしましょう。
バルーンパンツはというと、ちょっと微妙です。幅の広いパンツを履きたければ、ワイドパンツに。ワイドパンツは、国際的にもフォーマルな場で採用されています。
ウールライクの素材を選ぶと、上品な印象を纏うことができます。
シアーやオーガンジーレースの素材も、フォーマルにふさわしいものとされています。インナーのブラウスに取り入れると、美しくまとまります。また、トレンドのビッグシルエットはフォーマル服にも増えてきているので、バランスを見ながら選んでみて。最近人気のボリューム袖のトップスは、入学式なら華やかな印象になるのでおすすめです。
Q9. ジャケットは絶対に必要ですか?
A.
絶対に必要というわけではありませんが、スーツを着用したご主人も一緒なら、合わせてジャケットを羽織るとバランスがとれます。ジャケットはノーカラーでも問題ありません。
最近ジャケット風のカーディガンもありますが、やはり、カーディガンはカーディガン。ジャケットの代わりにはなりません。ほかの学校行事ではもちろん問題ありませんが、式典には向いていないので、気をつけましょう。
Q10. 髪型やメイクで気を付けることはある?
A.
きちんとした装いの日は、髪もお顔も合わせて整えましょう。ただし、結婚式ではないので、唇にグロスを塗ってテカテカさせたり髪を盛りすぎたりするのは控えめに。学び舎での式典であることを忘れずに、上品に仕上げることが大切です。ヘアカラーは整っているか、眉は細すぎないか、アイラインは太すぎないか、リップラインがはみ出ていないか、ネイルははげていないか、など清潔感を意識しましょう。意外に見かけるのは、まとめ髪をヘアクリップでとめている方。式典ではNGですのでお気をつけて。
取材・文/鈴木ゆうこ
LEEマルシェで買えるオケージョンアイテム