デニムシルエットは、ほどよいルーズ&ワイドが今っぽい!
ほどゆるデニム 似合う本命探し♡
ベーシックなアイテムだからこそ、微差に“今”が表れるデニム。ほどよくゆるく、そしてディテールにこだわった旬デザインのデニムがあれば毎年着ているシンプルなブラウスやニットが旬スタイルに昇格するから、ぜひ推しの一本に出会いたい! 売れに売れているアッパーハイツ×エディター東原妙子さんのコラボ三姉妹と、バイヤー渾身の買い付けで揃った4ブランドのデニムをスタイリスト樋口かほりさんのレクチャー付きでご紹介。
人気エディター・東原妙子さん
upper hights FIGシリーズ
3本の違いはここ!
デニムを作るなら絶対ハイウエスト! と思っていたので、元祖の「THE FIG」ではアッパーハイツのインラインにあるモデルよりもウエストをギュッと絞り、その対比で腰回りはゆったり。女性の体型を美しく見せる無花果(THE FIG)型にこだわりました。ありがたいことにご好評をいただき(笑)、次に出た第二弾・「THE FIG LOOSE」は元祖の形よりさらにゆとりを持たせました。ハリのある固めのワンウォッシュ生地で、カーヴィーなフォルムが立体的に出て可愛いんです。そして新作の「THE FIG WIDE」。本邦初公開のこちらは、ハイウエストと丸みのあるラインはそのままに、トレンドのダボっとしたワイドフォルムが特徴です。前の二本に比べて丈を長めに設定しているので、落ち感があり高身長さんにも似合います。
新作「THE FIG WIDE」初公開!
累計販売枚数2000本を超えるヒット作「THE FIG」の新型として生まれた「THE FIG WIDE」。シリーズの特徴であるハイウエストと丸みのあるアウトラインはそのままに、今年っぽい重心重めのワイドシルエットでリラックスした感じではけるのがうれしい。ゴツめのブーツやヒールとも相性◎。
MACKINTOSH <HUMBIE>ノーカラー メタルボタン シェファードチェック ¥149,600/ CLANE COMFORTABLE TURTLE TOPS ¥12,100/ FABIO RUSCONI レースアップブーツ ¥42,900
洒落感No.1 ! ボーイッシュなシルエットでデニム上級者に
ストンとしたワイドなフォルムと、ブルーのウォッシュデニムがヴィンテージライクな新作。チェック柄のコートとタートルネックニットのクラシカルなスタイルがほどよくカジュアルダウンされてこなれたコーディネートに。
upper hights
【THE FIG WIDE】エディター東原妙子×upper hights
¥27,500
color:LAKE
フェミニンな次女的
「THE FIG LOOSE」に注目
ルーズという名前の通り、腰回りや太ももがふわっと広がりゆとりがある「THE FIG LOOSE」。その分裾はキュッと締めて、ボディラインにメリハリが効いたシルエットに。1度しか洗いのかかっていないハードなブラックデニムを使用しているので、黒パン級のクリーンさがあるのも魅力です。
Oblada ボーダーBIGシルエットTシャツ ¥17,380/ SLOANE ジーロンラムズ カシミヤ ドロップショルダー ¥39,600/ FABIO RUSCONI レザーショートヒールブーツ ¥49,500
ピアス/スタイリスト私物
キレイめ度No.1! バルーンフォルムと短め丈で、ボーダースタイルを更新
「THE FIG LOOSE」は、デニム特有のカジュアルさやラフさが苦手、という大人の女性におすすめ。この生地感だからこそ生まれる構築的なフォルムが肉感を隠し、脚の若返り見えを実現。フレッシュに着たいバスクシャツにもマッチ。
upper hights
【THE FIG LOOSE】エディター東原妙子×upper hights
¥25,300
color:BLACK RINSE
ロングヒット継続中!
初代「THE FIG」
エディター東原さんのこだわりが詰まった元祖「THE FIG」。女性らしいシルエットとデニムをはきたい日のカジュアル願望をいいとこ取りした絶妙なデザインでレヴュー平均4.7を誇る人気商品に。今回着用のNIGHT(グレー)に加え、FLOW(ライトブルー)、DAY(ホワイト)、SILVER(ライトグレー)のニュアンスカラー4色展開。裾にさりげないダメージ加工を施すなど、ディテールも技あり!
martinique martinique/ツイードコート ¥61,600/ THE SHINZONE PECK SHIRTS ¥19,580/ THE SHINZONE MILITARY SOCKS ¥2,750/ FABIO RUSCONI スウェードヒール ¥39,600
メガネ/スタイリスト私物
こなれ度No.1! ジャケット合わせもハマる頼もしい長女
テクニックなしで、はくだけでスタイルアップして見える「THE FIG」の人気の理由は他にも。それはジャケットやシャツ、パンプスなど、普段の通勤服にも合わせやすいようにデザインされている”コンサバフレンドリー”であること。すっきりとしたテーパードシルエットと、靴に当たらない短め丈でどんなスタイルにもバランスよくフィット。
upper hights
【THE FIG】エディター東原妙子×upper hights
¥25,300
color:NIGHT
THE FIG
3本履き比べ!ここがポイント♡
バイヤー太鼓判♡
4ブランドのゆる旬デニムを
人気スタイリスト・樋口かほりさんが
はきこなしレクチャー!
RED CARD TOKYO
ヴィンテージのような風合いに、機能面と今どきのファッション性をうまく融合させた“進化版リアルデニム”を見つけるならここ! シンプルな中にもトレンドエッセンスが効いた工夫が随所に施され、はくだけで決まるデニムが揃うと評判。
メンズサイズのデニムをダボっとはいたときの萌え袖ならぬ“萌え脚”効果がほしい。でもリアルなメンズだとウエストが大きすぎる。そんな相反する悩みをレッドカードの「DAKOTA」が解決。腰ばき感のあるゆるさと重めの重心は叶えつつ、高めのウエストでスタイルアップもできる欲張りなシルエット。バックポケットにダメージ加工をしているインラインのモデルを、ハピプラではキレイめにはけるようダメージなしで別注オーダー。
RED CARD TOKYO
【HPS別注】Dakota
¥25,300
color:Black、kita Indigo Light
おしゃれ上級者の風格漂うデニムオンデニム。古く見えない?と心配になる大人世代に、樋口さんがアドバイス。「上下の色を揃えなきゃ、ということはないんです。むしろ少し違っていた方が、コーディネートにメリハリが生まれます。同じブルーベースでグラデーションをつければ、縦のラインが強調されてすっきりした印象に。オーバーサイズのジャケットをフレームがわりに肩掛けすると、ラフなだけじゃない、カリッとしたスタイルが完成します。」
合わせたアイテム
Oblada
シンゾーンの元クリエイティブディレクターでファウンダーの染谷真太郎氏がデザイナーを務めるブランド。デニムとともにファッション遍歴を歩んできた染谷さんの膨大なスタイルアーカイブから、今の気分に即したイメージをそっと取り出して作られる独自のデザインにファン急増中。
90年代のスケーターがはいていたルーズフィットデニムとスタイルに着想を得てデザインされた新作。ゆったりたっぷりとした腰回りとわたりはそのままに、ベルトがサマになるハイウエストを叶えるためにバックゴムを採用しており、厚手のトップスもインしやすいのがうれしい。メンズライクなラフさと、華奢見えする工夫、着心地の良さのいいとこ取りをした今っぽいデザインです。大きめのスクエアポケットがアクセントになる後ろ姿も可愛い。
Oblada
SKATER JEANS
¥29,920
color:BLUE、WHITE
PIPPICHIC AMBER BALLET ¥37,400
帽子/スタイリスト私物
だぼっとしたB系デニムを大人が着こなすカギを樋口さんにお尋ね。「シルエットが若い分、合わせるアイテムは落ち着いた色味や上質な素材でバランスを取るのが正解。リッチな風合いのリバーコートやカシミヤニットなどのいつものキレイめアイテムも、パンツが変わるだけで垢抜けた印象になります。ペールトーンやレオパードなどの柄も映えて、着こなしの幅が広がるホワイトボトムスは、洗えるデニムなら取り入れやすいですよね。」
合わせたアイテム
MOTHER
あらゆるデニムの母がブランド名の由来の「MOTHER」。デニム界の2人のカリスマが2011年に設立して以来、独自の生地製造技術やデニム生産にこだわったアイテムを展開。はき心地はマイルド・見た目はエッジの効いたデザインが豊富。
まるでスウェットのようなコージーなシルエットが新鮮なデニム。高めのウエストはドローストリング仕様になっており、トップスインもサマになるデザインです。対してジップアップでおなかを締めるデニム本来の機能性も温存しているので、ラフに見えすぎないのも高ポイント。淡い色ながら生地はしっかりと厚みがあり、フルレングスで落ち感もきれいだから、ゴツめのブーツやスニーカーの足元に溜めてはくスタイルも素敵です。
MOTHER
THE DRAWN FUN DIP NERDY
¥42,900
color:lt blue
NOVESTA MARATHON スニーカー ¥24,200/ LECC PROJECT LOG TOP BAG S ¥21,450/ extremecashmere Jill ¥78,100
ヘアバンド/スタイリスト私物
なんてことはないカジュアルスタイルこそ、小物使いが腕の見せ所と語る樋口さん。「ゆるいタートルネックニットとデニムのワンツーコーディネートは、それだけだとパンチに欠けた“普段着”っぽい印象に。モードな小物をちょい足しすれば、ほっこり見えを回避できて洗練度合いがグッと上がります。今回は極太の黒ターバンでスパイスを加えてみましたが、それだと難易度が高いというかたは大振りのピアスなどでもよいと思います。」
SERGE de bleu
素材から作り込み、全工程ジャパンメイドにこだわった日本のデニムブランド。すべての製品は天然の花のオイルに漬け込み加工され、快適な着心地と肌触り、さらには抗菌効果などが基本スペックとなっているというから驚き。
オーガニックコットンを使用したサステナブルな一本。ダブルタックのゆったりシルエットながら、センタープレスのラインが縦を強調しスッキリと見せるホワイトデニム。目立つステッチやメタルボタンなどは排除し、キレイめにはけるデザインも特徴です。サスペンダーは取り外しが可能。付けるとサロペットのような見え方になり、外すとシンプルなスラックスとしても使えるから、いろいろ着回しできて便利。
SERGE de bleu
2TUCK SUSPENDER SLACKS
¥31,900
color:ICE WHITE
TICCA プレミアムテントコート ¥198,000/ ASAUCE MELER シームレストライアングルニットスカーフ ¥23,100/ FABIO RUSCONI レザーショートヒールブーツ ¥49,500
デニムすぎるものは苦手な人や、二本目、三本目の変わり種デニムを探している人にぴったりなサスペンダーデニム。大人っぽく着こなす秘訣を樋口さんにお尋ね。「肩紐は目立ちすぎると幼く見えてしまうので、同系色のトップスに馴染ませて着るのがおすすめです。ニットやTシャツなど何でも合うけれど、女性らしさや柔らかさを足せるブラウスは、春先のコーディネートとしてイチオシ。足元はカラーブーツでポイントを加えて。」
合わせたアイテム
撮影/山根悠太郎(人物)、坂田幸一(静物) モデル/竹下玲奈 スタイリング/樋口かほり ヘア&メイク/菊地美香子 取材・文/遠藤彩乃 構成/内山しのぶ