カジュアルが止まらない!けどきれいめでいたい!
スタイリスト佐藤佳菜子さんの
ワントーンで作るきれいめカジュアル!
暑い日が続くと、ついファッションのカジュアル化がさらに加速しがち。行動範囲が少しずつ広がってきた今見直したいのは、着心地はもちろんキレイに見えることを前提としたアイテム選びです。おしゃれをするときめきや、会う人に好印象をもたらすコーディネートの組み立て方を、コンサバ×モードな組み合わせを得意とするスタイリスト佐藤佳菜子さんにうかがいました。すっきり上品に見えるワントーンコーデを軸にした佐藤さんの4つのルールをご紹介します。

カジュアルに見えがちな白T代わりに投入!
爽やか上品が叶う、エクリュTを選ぶ

Aeta ディアレザー巾着型ショルダーバッグ M ¥37,400/PARABOOT IBERISサンダル ¥41,800
パンツ、ピアス、左手のリング、ピンキーリング、アンクレット/すべて佐藤さん私物
ニュアンスカラーの曖昧さが生む、大人の余裕
夏のスタイルに欠かせないシンプルなTシャツ。「いつもの白を、トレンドの卵色やベージュ、グレージュなどの薄いカラーTにするだけでコーディネートに奥行きが生まれます」 佐藤さんが選んだ「SLOANE」のTシャツはコットン100%の爽やかな着心地ながら、ほんのり光沢のあるしなやかな落ち感が魅力。パンツはハイウェストのリネンパンツを合わせてキレイめに。肌馴染みのよい淡色はグラデーションで重ねると高級感もスタイルもアップ。


トレンドは足もとでさりげなくON
今季流行しているグルカサンダル。真夏に映える清涼感のあるホワイトで軽やかに。足がしっかりホールドされ歩きやすいのに蒸れ知らずというデザインの利点を最大限に活かす、「PARABOOT」のリアルレザーがおすすめです。佐藤さんも好きでいくつか所持している「hum」のリングはシルバー×ゴールドのコンビで他のジュエリーとも合わせやすいのが魅力。
汗ばむ夏に欠かせない、ポータブルな香り
佐藤さんが季節問わず5年ほど愛用しているというイソップのロールオンパフューム。家ではボトルを、出先ではこちらをリフレッシュしたいときなどに使用。「フローラルも、甘い香りも苦手だったので、出会ったときはこれだ! と思いました」 スパイシーで媚びない香りが、洗練されたキレイめスタイルにマッチします。



一枚で完結するからシルエットで冒険できる
ドラマティックに着映えるなら黒ワンピース
巷に色が溢れる夏こそ選びたい、特別な黒
バサッと着るだけでコーディネートが完成するワンピースは、夏のキレイめスタイルの強い味方。佐藤さんもスタッフも思わず「可愛い!!」と声を上げたのはコペンハーゲン発「CECILIE BAHNSEN」のドレス。着る人も見る人も魅了する圧倒的なデザインと、フワッとしたラインで体型もカバーしてくれるのも嬉しいポイント。お出かけにはサンダル、カジュアルにはスニーカー合わせなど、幅広いシーンで活躍間違いなしの“元取れワンピ”です。

軽装の夏こそ活用すべき重めブラック
レザー小物でリッチアップして見せる

SOPHIE BUHAI SMALL THREE SISTERS HOOPS ¥47,300/TOM WOOD Rounded Curb Bracelet Thick ¥49,500/CHARLOTTE CHESNAIS Ribbon Ring ¥68,200
タンクトップ、パンツ、サングラス、左手のリング/すべて佐藤さん私物
今季トレンドのセージグリーンでトップとボトムを繋いだワントーンコーディネート。「ブラックのレザー小物をチョイスすると、リラクシーな雰囲気にモードなエッセンスが加わります」 遊び心溢れる「Michino Paris」のレタードバッグはシンプルなコーディネートと相性抜群。佐藤さんが気になっていたという「Dr.Martens」のサンダルは、ベルト調整可能で足にフィットする作りが魅力。甘い服の引き算アイテムとしてもいい仕事をしてくれそう。


「ペールトーンには、シルバージュエリーを合わせるのが気分です」と佐藤さんが選んだのは、「TOM WOOD」のゴツめがモードなチェーンブレスレットと、曲線的なラインワークが美しい「CHARLOTTE CHESNAIS」のリング。バッグの金具とも色を揃え、より洗練された印象に。ボリュームのあるアクセサリーは手もとを華奢に見せてくれます。
リップクリームがわりに使えるキレイ色
ケア目的としても使えるマイルドで軽やかな付け心地で、マスクのときも使用しているというスナイデルビューティのリップカラー。「オンライン会議や、イギリスに住む家族とのズームなどでマスクを外したときも顔写りがよく気に入っています」 トレンドのネオンがかったピンクも、透明感に満ちた発色で使いやすい一本。



身につけるだけで美人度がUP!
最旬ブランドのアクセサリーを味方につける

どれを選んでも失敗なし、ソフィーブハイのジュエリー
「洋服は好きなもの、マイスタンダードが割と決まっているのですが、小物やアクセサリーで、シーズンによってトレンドを取り入れています」 そんな佐藤さんが注目しているのは「SOPHIE BUHAI」のジュエリー。大胆かつ繊細で、付けると即、旬の顔が出来上がるから不思議。夏は鮮やかな色石を服とリンクさせるのも素敵です。深い海のようなブルーはどんな肌色にもマッチし、サラッとしたワンピーススタイルもグッと格が上がります。


ne Quittez pas COTTON VOIIE TIERED EMB DRESS ¥24,200/HEREU 【Bombon】ショルダーバッグ ¥39,600
サンダル、左手のリング、アンクレット/すべて佐藤さん私物


発色の良いブルーのインド綿が爽やかな「ne Quittez pas」のワンピース。コットン100%で洗濯可能なので、リゾートでの着用を夢見つつ、今はホーム&ワンマイルウェアや近場のトラベルウェアとしても活躍。合わせる小物はキャメルカラーで揃えて統一感を。「黒よりも軽く、ベージュよりもこなれた印象になるので、夏に私服でも、仕事でもよく使う色です」


スタイリスト佐藤佳菜子(さとうかなこ)品のあるリアルコーディネートが定評で、「BAILA」「mi-mollet」などの女性媒体をはじめ、ブランドのカタログやコラボレーションなども手がける人気スタイリスト。結婚を機にロンドンに移住し、現在は仕事で一時帰国中。身長156㎝。
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/久保フユミ〈ROI〉 構成・文/遠藤彩乃 企画/内山しのぶ