おこもり読書おすすめ3選

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今私の一番のおすすめは辻堂ゆめさんの
「十の輪をくぐる」という作品です。

内容紹介(「BOOK」データベースより)
スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は…東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づくー。


前回と今回の東京オリンピック当時を交互に描きながら徐々に明らかになる母の壮絶な過去と息子への無償の愛、自分の育児のことも思い出されてとても気持ちが揺さぶられました。

2020年の東京オリンピックへの高揚感もひしひしと伝わり、コロナ禍の中少し切なくなりましたが、優しい家族愛に触れてじんわりと心が温まります。

是非手にとって欲しい一冊です!
2冊目は近藤史恵さんの
「三つの名を持つ犬」

内容紹介(「BOOK」データベースより)
売れないモデルの草間都にとって、愛犬エルはかけがえのない存在だった。一人暮らしの孤独を癒してくれるだけでなく、エルとの生活を綴ったブログが人気を集め、ようやく仕事が入り始めたのだ。だが、ある日エルは死んでしまう。エルの死によって仕事を失うことを恐れた都の前にエルそっくりな犬が現れたとき、思わず都は…。人ゆえの脆さと犬への情愛ゆえに、大きな罪を背負った都を救うのは誰?大藪賞受賞作家が描く、切なくも美しいミステリー。



周囲に認められたいがために重ねた嘘や出来心が、やがて取り返しのつかない結果を招いてしまう。
犬好きとしてはなんとも切なく、、、
主人公に対して憤りを感じるほどでした。

先が気になりページをめくる手が止まらず一気に読み終えてしまいました。
3冊目は辻村深月さんの
「朝が来る」

内容紹介(「BOOK」データベースより)
「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。



ヘビーなテーマですが、特別養子縁組を通して、親となるとはどういう事かを考えさせられた作品です。

無垢なひかりをどうか救い出してあげてと願わずにはいられませんでした。
まだまだ先行きがわからない不安な状況が続きますが
この機会に沢山本を読みたいと思います。
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April 26 Fri
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