一方だけに過剰な負担がかかるのは不健全? シオリーヌ&つくしの子育て分担ルーティン

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yoiでもおなじみの性教育YouTuberシオリーヌさん&つくしさん夫婦。不妊治療、妊娠を経て、今年の夏頃に第一子を出産されました。シオリーヌさんの体と心の変化をいちばん近くで見てきたつくしさんが、パートナーの妊娠、出産を経験して感じたこととは? 産休中のシオリーヌさんに代わって、つくしさんのスペシャルインタビューをお届けします! 後編は、お二人の育児ルーティンや、実際に新生児を迎えて変わったこと、育児分担などについてインタビューしました!

シオリーヌさんつくしさん

つくし/TSUKUSHI●1997年生まれ、北海道室蘭市出身。看護師資格を有し、現在は医療系企業に勤務。仕事柄、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)やパートナーシップに関心あり。今夏、シオリーヌさんとの家庭に第一子を迎え、1年間の育休中。

一方だけに過剰な負担がかかるのは不健全? シオリーヌ&つくしの子育て分担ルーティン_2

夜中の授乳はシフト制。夫婦ともに主体的に育児にかかわる体制づくり

ーー実際に子育てが始まって、これまでと生活は変わりましたか?

はい、とても変わりました。生活自体が子ども中心になったので、1日のルーティンが想定以上に激変しましたね。特に最初の1週間は、なかなかリズムが掴めず試行錯誤の繰り返しでした。寝不足にもなりましたし、既に育児を経験されてきた方々を心底尊敬します…。

ーー授乳はシフト制にされていると聞きましたが、具体的にどのように分担しているのですか?

どちらかだけに負担がかかる育児にはしたくなかったので、シフト制の導入を出産前に二人で話し合って決めたんです。自分の方が比較的どの時間帯でも寝れる、且つシオリの産後の体への負担をなるべく減らすために、深夜〜朝方は僕が担当するように話し合って決めました。

夜のシフトでいうと、20時頃に夕食を食べたあと、午前2時頃まで自分が仮眠をし、そのあいだはシオリーヌが子守り、2時に僕が起きて交代し面倒を見る、という感じ。2時〜朝の間には、一度シオリに搾乳してもらうタイミングがあり、それを哺乳瓶で自分が授乳します。日中は子どもが寝た隙を見計らって食事の準備やほかの家事などをしていますが、1日1日が本当にあっという間に過ぎていきますね。

家事分担グラフ

一方だけが負担を感じるのは不健全

つくしさんのご飯を食べるシオリーヌさん

つくしさんの手料理を食べるシオリーヌさん

ーーお二人の場合は、つくしさんが1年間の育児休暇を取られるそうですが、シオリーヌさんとはどのような話し合いをされたのでしょうか。

もともと育休は取るつもりでした。自分は家事をするのが好きで、すごくバリバリ働きたいタイプではなくて。特に変化の著しい最初の1年は、できるだけ子どものそばで成長を見たかったんです。逆にシオリーヌは、産後早めの仕事復帰を希望していたので、保育園入園などのタイミングも考え、僕が1年間の育休取得をすることになりました。

ーー育児休暇中、つくしさんの負担が増えることに不安はありませんか?

今のところは感じていませんが、このルーティンが崩れたときにお互いの睡眠時間がなくならないかがいちばん心配。たまに、仮眠にあてる時間に外出しなくてはならない日があると、そのあとにシフトの帳尻を合わせるのが難しくて。ただ、分担面での不安は今のところないです。もし何か問題が出てきたら、すぐパートナーと話し合おうと思っています。どちらか一方だけが負担を感じるのは不健全なので、周りの支援や援助にも頼りつつ、ストレスをためないようにできるのがベストですね。

変わったのは、自分たちよりもまわりからの対応

病院のベッドで寝るシオリーヌさんとチビリーヌさん

ーー産後、つくしさんやシオリーヌさんの中で、気持ちの変化はありましたか?

生活リズムは一変しましたが、自分たち自身はそんなに変わっていないと思います。状況が変わったからといって、アイデンティティまで簡単には変わらない。逆に、周囲の接し方が変わったのを実感しています。

ーーどのような変化があったのでしょう?

産前はとにかく「お腹が大きくなりましたね」とか「食べすぎちゃダメですよ!」など、シオリーヌの体型について触れられることが多く、それにも戸惑っていたのですが、産後は僕の育休や育児へのかかわり方に対していろんなことを言われることが増えました。

先日もシオリーヌの取材現場に子どもを連れて同行したのですが、だっこしていただけで「協力的ですね〜」と声をかけられたんですよね。でも、世のお母さんたちは当然のようにしているわけで。ありがたいと同時に少し違和感を持ってしまいます。

男性の育児が、当然の景色のひとつになる日

ーー無意識にジェンダーバイアスを押し付けてしまっている…。

予防接種のために夫婦そろって小児科に行ったとき、先生が母親のほうにだけ説明して、僕の顔を全然見てくれないということもありました。心の中で「僕もいますよ〜!」と言いながら、先生が話すたびに元気に返事をしていましたが(笑)。父親が育児に参加してこなかったことが原因で起こっている世の中の不具合も多いと思いますが、まずは男性自身も声を上げて、社会に働きかけていくことが大切だと感じています。

ーーそこから少しづつ状況が変化していくといいですよね。

いずれは、父親が育児する姿が当然の景色のひとつになったらいいなと思っています。どちらか一方に負担させるのではなく、お互いが同じように子育てに取り組む世の中が理想です。そして、同じことをしても男性だけが「えらい」と褒められるような風潮ではなく、みんながお互いに褒めあっていける社会になったらいいなと感じています。

取材・文/野崎千衣子 写真/つくし 企画・編集/種谷美波(yoi)

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September 26 Mon