2022年春も良作韓ドラが大渋滞!? 今知っておきたい、注目の新作韓国ドラマ4選はコレだ!

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韓国で大きな反響を呼び、当初より1話追加して放送された大人気ロマンス時代劇『赤い袖先(原題)』や、『賢い医師生活』のチュ・ミナ先生役で注目を集めたアン・ウンジンが主演を務め、Red Velvetジョイも出演している現在放送中のヒューマンドラマ『一人だけ』など、2022年も良作韓国ドラマが目白押し。今観ておきたい、知っておきたい最新ドラマ4作品を韓ドラ班が早速レビュー!

『赤い袖先(原題)』KNTVで3月11日(金)20:00〜22:30にて第1・2話先行放送。※4月本放送スタート
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ディズニープラス 「スター」にて日本最速独占配信中! © 2021 Disney and its related entities

【韓国ドラマ ナビゲーター】
さすらいのライター 山崎敦子
『最高の愛 〜恋はドゥグンドゥグン〜』より韓国ドラマに魅せられ、日々最新ドラマをリサーチするさすらいのライター。さまざまなジャンルを渡り歩き、今では美容記事に携わること多し。サバイバルオーディションも大好物で、今の推しはENHYPEN。推しの俳優は絞りきれないほど多数。エクラwebでも韓流連載執筆中。

韓ドラ追っかけ班/エディターK
母の影響により第1次韓流ブームの火付け役となった『冬のソナタ』から韓国ドラマの世界にどっぷり浸かり、気付けば韓流ドラマ歴18年。ドラマに加え、アイドル、コスメ、ファッションなど、日々韓国まわりの情報をキャッチアップ。永遠の推しは俳優ソン・ジュンギ。若手女優&俳優の発掘が趣味の領域に。

赤い袖先(原題)/韓国で大きな話題を呼んだ最新時代劇!

『赤い袖先(原題)』KNTVで3月11日(金)20:00〜22:30にて第1・2話先行放送。※4月本放送スタート

以前ご紹介した『恋慕』しかり、『哲仁王后』しかり、最近は秀作時代劇が大豊作で、時代劇ファンとしてはメチャ嬉しい限り。架空の人物や時代設定、タイムトラベルものなど、いわゆるフュージョン時代劇と言われている創作ものが韓流時代劇には多いのですが、本作は史実をベースに実在の人物を描いた本格派時代ロマンス。

主人公となるのは朝鮮王朝第22代正祖イ・サン。身分や出自にとらわれない人材登用など、さまざまな改革政策を断行した人気の名君で、壮大な大河ドラマ『イ・サン(全77話)』をはじめ、これまでも数々のドラマや映画で描かれてきた人物です。彼の名君としての手腕はもちろんですが、私的に最も興味を惹かれるのが世紀のロマンスとも称される彼の恋物語。正祖には正妃と4人の側室がいたのですが、彼自らが妻として望んだのは後宮(側室)の宜嬪成氏(ウィビン ソンシ)だけだと言われています。彼女はソン・ドクイムという宮廷に仕える宮女(クンニョ=女官)出身で、実は正式な後宮となるまでにイ・サンの申し出を2度も固辞しているという史実も。最近では、そうした彼女に関連する研究も進み、最も歴史に近いキャラクターとして新たに描き出されたのがこのドラマ。

名君と言われるイ・サンは固辞するドクイムを、なぜそこまで激しく求めたのか。ドクイムは王の申し出をなぜ固辞したのか(王への固辞は死にも値する行為)。ドラマは、史実を盛り込みながら、ふたりの世紀のロマンスにぎゅーっと焦点を絞って脚色し、それぞれの愛のあり方を繊細にドラマチックに紡ぎ出していきます。ドクイム役を務めるのは子役出身の演技派として知られるイ・セヨン。彼女が演じる聡明でたくましいドクイム像は、現代に生きる私たちにも通じるところが多く、だからこそ彼女の大いなる愛とやるせない想いが胸に響き……。

そして、そして、なんと言ってもイ・サンを演じたジュノ(2PM)。21代名君英祖へのトラウマ(サンの父は英祖に米びつに閉じ込められ餓死)、政敵ばかりの宮廷で常に命を脅かされている境遇、苦しむ民を救いたいと願う強い信念。自分にもまわりにも厳しかったというイ・サンの複雑な心のうちを狂おしいまでに激しく表現した圧倒的存在感。そんなジュノ・サンに惚れずにはいられません!! 号泣必至の世紀のロマンス。ぜひ、じっくりと。(さすらいのライター山崎)

『赤い袖先(原題)』KNTVで3月11日(金)20:00〜22:30にて2話連続放送。※4月本放送スタート
『赤い袖先(原題)』KNTVで3月11日(金)20:00〜22:30にて第1・2話先行放送。※4月本放送スタート

スノードロップ/交わらない恋と、物語の行く末はいかに

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前回こちらの記事でご紹介した本作の舞台は、1987年のソウル。ホス女子大学の寮生ウン・ヨンロ(ジス)は、同室のオンニに誘われた合コンで出会ったイム・スホ(チョン・ヘイン)に恋に落ちるのですが、実はスホが大学院生を装った北のスパイで、極秘任務のために南(韓国)へ足を踏み入れていることなどつゆしらず……。 

とある夜、作戦に失敗し、国家安全企画部(通称安企部)に追われ大怪我を負って血まみれとなったスホが逃げ込んだ先がヨンロの女子大寮。兄ヨンウが過去に学生運動に参加して残酷な拷問を受けたこともあり、スホを民主化運動に参加する学生だと勘違いしていたヨンロは、自身の部屋207号室で匿うことに。ヨンロと違って気持ちにブレーキをかけていたスホも、次第に抑えきれない思いに葛藤していくように……。

寮生から恐れられる怪しい空気感ムンムンの寮長ピ・スンヒ(ユン・セア)や、寮の電話番として働くケ・ブノク(キム・へユン)の『SKYキャッスル』コンビの目も欺き、一度は無事にスホを寮から脱出させることに成功。これでお別れね……とお涙シーンがありつつも、その後の寮での「再会」からが本当の物語の幕開け。心臓バックバクの銃撃戦あり、心理戦ありで「これどうなるの?」とポカーン状態。

そしてヘインのリア恋してます!?並のジス(ヨンロです)を見る目が優しく切なく……ときめいて仕方ありません。『ある春の〜』とも『奢ってくれる〜』とも『ユ・ヨル〜』とも違うヘインの滲み出る“オッパ”感。ああ、もっとふたりががっつり接近(イチャコラ)する画が観たいわ〜なんて思いつつも、ジスの父ウン・チャンスが安企部部長という事実が発覚し、ふたりの関係性は絶望的。というより、後から知る真実に驚きまくりで、もはや視聴者としてもふたりの恋どころではない! 出世しか頭にない政治家ナム・テイルとチャンスの蹴散らせ合いや、3人の奥様方のマウンティングバトル、それを静かに見守りながら実はテイルの愛人でほくそ笑んでいるカン・チョンヤ(ここにユ・インナ!)と、ドロドロしすぎて目が離せない。さすがチーム『SKYキャッスル』。 

最後に、本作で注目すべきはヨンロのルームメイトでオンニのヨ・ジョンミンを演じたキム・ミス氏(享年29)の演技。『ハイバイ、ママ!』の主演キム・テヒの妹役がとっても印象的で、個人的にも大好きでした。遺作となった『スノードロップ』。物語の行く末をしかと見守らせていただきます。(エディターK)

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静かなる海/宇宙にしかない月の水“ウォルス”は人類にとって幸か不幸か?

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1本の細い糸がぴんと張り詰めたままラストまで続く……そんな緊張感。衝撃的な変事が次々と襲い来るにもかかわらず、どこまでも静かで、そしてどこまでも深淵。音も光も遮断された広大な宇宙の中にぽつんと取り残された月面基地が舞台だから、そんな感覚に陥ってしまうのでしょうか。

我らがコン・ユが『トッケビ』以来、4年ぶりの主演ドラマとして選んだのは、なんとSF。それが吉と出るか、はたまた……。ドラマの背景となるのは、近未来の地球。大干ばつによって地球は砂漠化し、飲む水さえ不足、配給制によって決められた量だけ配られるという厳しい状態。しかも、その配給量は階級によって違うという理不尽さも……。そんな状況を打開すべく、韓国政府は月面基地に残された“あるサンプル”を回収するため、探査チームを派遣します。コン・ユが演じるのはそのチーム隊長ハン・ユンジェ。彼はある目的のため、政府の任務を遂行することを最優先するのですが、そんなハン隊長と対立するのが、任務より真相が知りたいもうひとりの主人公、ペ・ドゥナ演じるソン・ジアン博士。

彼女の姉は5年前、月面基地での任務遂行中に基地関係者が全滅するという大事故で死亡。政府はその原因を放射能事故と発表していたのですが、基地にたどり着いたハン隊長ら一行が見つけた遺体に放射能反応は認められず、遺体の状況から死因が溺死であることが濃厚に……。はたして、その真相は? 5年前に基地でいったい何が起こったのか……。そのカギを握るのが、月にしか存在しない“水”。さらに、基地にはその水を守ろうとするある少女の存在が……。派手なSFアクションを期待していると、肩透かしをくらうかもしれません。コン・ユが演じるユンジェも、だから無敵のスーパーヒーローではありません。登場人物たちそれぞれのドラマにはとって付けた感ありありではありますが、極限下における人の選択と倫理と、あえてSFの体裁をとりながら映し出される人間の真理に迫るメッセージは、よりスリリングに、より衝撃的に胸に迫ります。

生命の深淵と重なるような深い静寂に包まれた月面の映像、緊張感を募らせる音楽のあしらい方、息を詰めて魅入ってしまうミステリアスな展開、そして謎の少女の強烈なる存在感は心奪われること必至。続きを連想させるラストなだけに、シーズン2にも期待です。(さすらいのライター山崎)

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一人だけ/自分の人生にとって“たった一人”の存在とは

『一人だけ』photo : Instagram(@eunjin___a)

「余命宣告されたら、その先どうやって生きるか––?」。病を患う3人の女性たちが終の住処ホスピスで出会い、一人の男性の死によって、自分にとってのたった“一人だけ”を見つけていくストーリー。切ないヒューマンドラマ(『マイ・ディア・ミスター』『ナビレラ』『ムーブ・トゥ・ヘブン』あたりがお好きな方には刺さるはず)……なのですが、ここにサスペンスを滲ませる脚本、演出、そして主演ふたりの演技が素晴らしく、号泣必至のロマンス部分と、展開が読めないスリラー部分が共存して、心臓がドゥグンドゥグン! すでに7話で号泣したこともあり、上記作品と並ぶくらいの名作になるのではと思っている次第です。

主人公のピョ・インスク役は『賢い医師生活』でお馴染みのアン・ウンジン。母は離婚を機に家を出てから消息不明。父は自分の母にインスクを預けて我が道を歩む身勝手な自由人。幼い頃からずっと貧しいながらも祖母と精一杯生きてきたインソクはある日、脳腫瘍で余命数ヶ月と宣告を受けます。海外に旅行すると祖母に嘘をついてホスピス“朝の光”で暮らし、最期の時を迎えることに。「ホスピスは死を待つ場所ではなく、生きる場所」と言う院長の数々の言葉が深すぎて何度も頭のなかでリフレインし、1話から目頭が熱くなるので要注意。と、物語の触りだけでも心がえぐられるように切ないのですが、そこで出会うインフルエンサーのソン・ミド(ジョイ)、主婦のカン・セヨン(カン・イェウォン)の物語にも涙し、そしてインスクと恋に落ちるミン・ウチョン(キム・ギョンナム)の過去も嘘みたいに切ない……。さらに幼少期のとある事件の恩人がインスクだと気付いたウチョン、当時を思い出したインスクの言動に、止まることを知らない涙……。

そして冒頭で触れた一人の男性の死というのは、インスクの妹のような存在“サナ”の父親。これがまたえげつないクズっぷりでして(演じているのは『ハピネス』でもクズ役を披露したペク・ヒョンジン)、サナの身に危険が迫ったその時、「どうせ死ぬんだから、スレギ(韓国語で「ゴミ」の意味)を一人連れて行ったっていいでしょう」と彼を手にかけることを決めるインスク。ただこの展開には裏の裏があり、さらにこの事件を基に新たな事件が……早く結末を知りたいような、ロスを危惧して終わって欲しくないような……。(エディターK

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May 25 Wed