――真中信太郎は、ちょっと自分勝手なところもあるけれど、どんな風に役づくりしたの？

「真中はすごく性格が悪くて（笑）、自我が強くて、プライドもあって、本当に裏表がはっきりとしている人…という風にみなさんに見えていたらいいなと思って僕は演じています。

生きていく中で、絶対誰かのことが気に食わないとか、なんか生意気だなとか、真中みたいに思うことは、実は誰しもが持っていると思うんです。みんな我慢をしているだけで言わない。でも真中は、それを出していったほうが自分にプラスになるという考えで、ボソッと思っていることを吐き出してるんだなって思っています」

――前作ではキラキラボーイズグループのメンバーでしたが、全く違うキャラクターでびっくりの振り幅です！

「こういう二面性がある役みたいなものは、すごくうれしい役です。この真中の役をもらったときに何か試されてる感があったんです。真中はウラの顔があるけれど、サイコパスではなくて、すごく素直でプライドが高くて、自分を守るために自分を犠牲にしてしまってるような子です。

何か抱えている苦しさと、青春のキラキラさというものを持っている…その振り幅みたいなものを、一つの役の中に求められていることが、すごくうれしかった。真中心の奥の奥まで表現するのは難しいと思いますが、楽しいです」

――真中くんがクラスにいたら、友達になれそう？

「真中の裏の顔を見られれば（笑）、たぶん、友達になれると思います。自分が思っていることを口に出してくれる人がいると、ちょっとスカッとするのかなって。だから、僕は真中とすごく仲良くなって、言うべきことを選ぶように指導します（笑）」

――勉強のシーンもたくさんありますが、学生時代にやっておけばよかったなと思う学科は？

「今必要だなと思うのは、国語と社会です。最近、いとことやはとこが高校生なったので“マジで勉強した方がいいよ”ってずっと言ってます（笑）。

世界史とか日本史とかも、知識の幅として僕は今欲しいなって思います」

――法律用語とか、難しい言葉もたくさんあって大変ですか？

「台本でわからない漢字や言葉があったら、全部調べてその言葉の横に書いています。それはどの作品でも同じです。その言葉の意味を理解してセリフを言うようにしたいと思っています。

そうやって理解した言葉が物語の中でまた出てきたときに、より伝えられるというか。それに、セリフ覚えも楽になる気がします。いろいろな職業の役をやると、勉強もできて、その職業にちょっと詳しくなるのもうれしいです」

--見どころを教えて！

「4話は、僕が1、2、3話まで作り上げてきた真中の心情や姿の集大成みたいな話になっています。

今まで真中が表と裏をうまく使い分けて生きてきた中で、とても大きな出来事があって、今までとは全く違う今真中の表情の移り変わりが、すごく目に見えてわかるのかなって思います。真中の気持ちがすごく見えるお話になっていると思います。

真中の1人になった瞬間と、人に見せてるときの何か表情の違いとか苦しさみたいなものが、散りばめられたらいいなと思ってお芝居をしました。それがみなさんに伝わったらすごくうれしいです。

3話までは、真中はすごく嫌われるような役だったと思うんですが（笑）、4話だけは寄り添ってあげて欲しいです。そして、みなさんに真中の魅力に気づいてもらえるのかなと思います」

ストーリー

「人を知らなければいい法律家にはなれない」をモットーにする東京地方裁判所の裁判官・柊木雫（北川景子）は、裁判所所長からロースクール（法科大学院）へ派遣教員として突然の勤務辞令を受ける。効率の良い授業で学生に人気の教員・藍井仁（山田裕貴）とは違う授業の仕方に、学生の照井雪乃（南沙良）、真中信太郎（高橋文哉）、桐矢純平（前田旺志郎）、水沢拓磨（前田拳太郎）、天野向日葵（河村花）たちから、司法試験の対策には関係ないと反発される。それぞれの事情を抱え必死の学生たちだか、雫の心のこもってた授業に、次第に自分たちの目指す法律家の姿を学んでいく…。

出演：   北川景子　山田裕貴　南沙良　高橋文哉　前田旺志郎　前田拳太郎　河村花　佐藤仁美　宮野真守　小堺一機　尾上松也　及川光博　ほか

『女神の教室～リーガル青春白書～』

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