宮沢氷魚さんが新人モデル時代、悔しかった体験とは?(インタビュー/前編)

OurAge

2015年にメンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、キャリアをスタートさせた宮沢氷魚さんが、2023年3月をもってメンズノンノを卒業する。
発売されたばかりのファースト写真集『Next Journey』は、メンズノンノモデルとして過ごした約7年間の集大成ともいうべき作品に仕上がった。
今ではシャネルのアンバサダーまで務める彼にも、悔しい日々はあったそうで・・。

撮影/露木聡子 ヘア&メイク/吉田太郎(W) スタイリスト/松川総 取材・文/本誌編集部

宮沢氷魚 立ち姿 上半身

宮沢氷魚さん
Profile

みやざわ ひお●1994年4月24日、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。2015年、第30回メンズノンノ専属モデルオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビュー。’17年にはドラマ『コウノドリ』で俳優デビュー。以後、ドラマ『偽装不倫』、NHK連続テレビ小説『エール』『ちむどんどん』などに出演。2020年、初主演映画『his』にて数々の新人賞を受賞。映画『騙し絵の牙』(‘21年)では、第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。1月27日公開の映画『レジェンド&バタフライ』、2月10日公開の『エゴイスト』と、2023年も出演作が目白押し。https://hio-miyazawa.com/

怒られたり悔しかった経験が
モデルの自分には必要だった

この日、OurAgeの撮影は、集英社のビルの1階にあるJ1スタジオで行われた。

「まさにメンノンの最終オーディションの会場だったから、鮮明にその時の記憶がよみがえりました。ここからすべてが始まっていて。7年間、あっという間でした」

当時は大学3年生。初めて受かったオーディションがメンズノンノで、ファッションモデルとしての立ち居振る舞いは何も知らず、何もできず、悔しい思いもたくさんしたとか。

「ポージングと言われても、ポケットに手を入れて立つぐらいのことしかできなくて。
カメラの前に立っても、何を求められているのかわからないから、『やっぱりダメだ、モデルチェンジ!』って、僕が着ていた洋服を別のモデルが着て撮影するといったこともありました。つらかったです。

でも、怒られたり悔しかったりした経験も、僕には必要だったと思っています。

メンズノンノモデルは仲間でありライバルなので、誰がページ数が多いとか、どんなタイアップに呼ばれてるとか、やっぱり気にしてましたね。撮られる角度とかライティングとの関係とか、先輩方を見ながら勉強させてもらって、ようやくできるようになったのは結構後半の頃だと思います。

最近は、光栄なことにモデル以外の仕事もたくさん携わらせていただくんですけど、メンノンの撮影現場に戻ってくると家族のように出迎えてくれて。ほどよい緊張感はありつつ、すごくリラックスしてみんなと撮影できるのが楽しいです。自分の中では、間違いなくメンノンがホームですね」

宮沢氷魚 スタジオ 座り写真

そんな気心の知れたメンズノンノスタッフと、まるで卒業旅行に行くかのごとく、あるいは合宿のような密度で6日間、撮影しまくり作られたのが、宮沢さんのファースト写真集『Next Journey』。

「京都と沖縄、ほぼ3日間ずつの予定だったのですが、実はハプニングがあって。京都に台風が来ていて、夜に移動するはずだったのを、急遽、朝イチの便に変更したので、沖縄のほうが少し長めになりました。僕たちのあとのフライトは全部キャンセルになったので、本当に行けて良かった。
無事、沖縄に着いたという安心感と、やっぱり場所が変わるだけで新しい作品を一から作る感覚になれたので、6日間ずっとフレッシュな気分で撮影することができました」

京都では東福寺や旧三井家下鴨別邸といった歴史的建造物での少しよそ行きな表情や、キリリとした着物姿、学生街の喫茶店で過ごした理想の休日シーン(宮沢さん的ベストショットは、メガネをかけたこの写真なのだそう)、街中や鴨川べりでのナチュラルなスナップショットなどなど。

一方の沖縄では、まるでおばあちゃんちに来たかのように古民家でくつろぎ、ベッドに寝ころび、あたりを散歩し、ホテルや海で大はしゃぎ。夕暮れから徐々に表情は大人びて、夜の街ではセクシーな一面も。
ヘアメイクや衣装によって、こんなにも印象が変わるのかと、きっと驚くに違いない。

「一枚一枚にストーリーがあるので、僕と一緒に旅行している気分になってくれたらいいなと思います。日本にも美しいところがたくさんあるから、実際に僕が行ったところにも行ってほしいですね」

宮沢氷魚 スタジオ 全身写真

旅といえば、この取材の少し前、宮沢さんはパリにいた。
シャネルのフレグランス&ビューティ、ウォッチ&ファイン ジュエリーのアンバサダーとして、パリでのイベントに参加するためだ。
宮沢さんが醸し出す知性と品のよさは、なるほどシャネルのイメージにぴったりな気がする。

「実はこれもきっかけはメンノンでした。シャネルはファッションのメンズラインはないので、香水やメイクといったビューティの仕事をさせてもらったことがあるんです。そこからイベントやショーに呼ばれるようになって、2022年の春からアンバサダーになりました。
シャネルには家族のようにみんな仲良く一緒に仕事をしていくという大きなテーマがあって。みんなで高め合っていいものを作っていくという、なんかメンノンに通じるところがあるんですよ。おかげでシャネルファミリーにも、すっと入れた気がしています」

韓国から参加していたパク・ソジュンさん(大ヒットドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』の主演俳優)とのツーショット写真も話題になったけれど、幼稚園から高校までインターナショナルスクールに通い、2年間カリフォルニア大学で学んだ宮沢さんは、生粋のバイリンガル。すぐに英語でコミュニケーションできたそう。

「初めてのパリは3泊という短い滞在で、残念ながら自由時間はなかったのですが、メイクを急いで終えて1時間だけホテルの近くを散歩しました。あまり遠くへは行けなかったですが、それでも自分の目で見ると感じるものがあるというか、すごく刺激を受けました」

宮沢さんの前に、新しい旅の扉はいくつも開いているようだ。

(映画で共演した木村拓哉さんや、自身のコンディション作りについて語ったインタビュー後編はコチラ

『Next Journey』

宮沢氷魚 写真集『Next Journey』 ネクストジャーニー 表紙写真

©宮沢氷魚 ファースト写真集 『Next Journey』

撮影/尾身沙紀(io) (集英社 2970円)

京都と沖縄、2つの都市で6日間。気心の知れたメンズノンノスタッフとの「撮影旅行」は、膨大な数の写真から選ばれたベストショットばかり。次なる旅への新たな一歩として、今、この瞬間にしか切り取れない28歳の宮沢氷魚をパッケージしている。撮影の裏側や、これからを語るインタビューも必読! 取り扱いネット書店ほか、 詳細はコチラ

宮沢氷魚 写真集『Next Journey』ネクストジャーニー 京都 着物姿

宮沢氷魚 写真集 『ネクストジャーニー』 京都 進々堂 カフェ

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