「先生とのコミュニケーションと放射線治療」【ケビ子の乳がん・ニューライフ vol.20】

Marisol

一体いくらかかるんだ!知識もなければ潤沢な資金もない一般庶民のケビ子は乳がん治療にかかる費用を皮算用して溜息をつく。乳がん・ニューライフ (第19回はこちらから)

第20回は担当医師とのコミュニケーションの話と放射線治療を受ける病院の話。思ったことを率直に伝えられる関係性を築きたいものだね。

【先生と打ち解けたい】
医師との相性は長い治療を考えるととても大事な要素である。
病院がどうの、看護師がどうの、よりもとにかく医師との相性が絶対であろう。


先生がちょっと今一つなんかアレだけど受付がさっぱりして気持ち良いからこの病院にするわ?とはならないわけで、選べる環境でかつ気持ちの余裕があるならば口コミを調べたり人づてに聞いたり、最後は自分の直感を信じて相性が良い医師に治療してもらうこと、そして相性をベストにするために会話を怠らないことを勧める。


ケビ子がこういう性格なために些細な違和感は口にするし、逆に良いなと思ったこともすぐに言いたい。そうこうしながら担当医師とはかなり打ち解けている方だと勝手に思っている。


3か月ごとの検診では毎回夫のことを話題に出される。
「あのご主人は最高ですね、かっこいいし、妻思いで信じられない。私はケビ子さんのご主人のファンですよ。大事な妻なんでよろしくお願いしますって私に言いましたからね。ケビ子さんはラッキーでしたね。」と、検診の度に言われる。


よく聞けばそれは私をディスっているのかい?と思えるような落しからの夫褒めである。しかしまあ悪い気はせず、聞かれた通りあけすけに我が夫婦のことを話してしまう。
「どちらかと言うと夫がラッキーですね、私が奥さんで」と。


【先生との会話実例】
担当医師との会話と言っても診察されたことに反応する以外に何かあるのか。


例えばだが、術後すぐは腕が上がらないし痛みもあるので重いものは持たないようにと言われる。これをいつまで従うのかなかなか自分では判断がつかないタイミングがやってくる。
重いものを持つのもリハビリな気もするが、しかし思い切って重いものを持って何かあったらどうしよう、という迷いのことだ。


こういう迷いを率直にぶつける。
すると先生はこう答えた「ケビ子さんね、片手にお米、もう片方にスイカは買わないでしょ?普通の生活をしてくださいね。あんまり重いものはご主人に頼んで。」


またある時は食事の事が気になって聞いてみる。
「いろんな本を読むと小麦粉とかお肉とか乳製品を避けた方が良いと書いてあったのを読んで食べるのが怖くなっています」
すると先生はこう答えた「ケビ子さんね、毎日牛乳1リットル飲むんですか?毎日ステーキを食べますか?そうじゃないでしょ?ストレス貯めないようにバランスよくなんでも好きなものを食べてください。何がダメとかそういうのはありませんから。ただしお菓子は時々ですよ」


ケビ子は冷静に考えると当たり前のことをオーソリティに言われると素直に従えるタイプの人間である。
自主的にダイエットをするのは大変苦痛だが、医者から痩せなさいと言わることがあれば、素直にダイエットができるのだ。



【究極?の病院選び】
こうした会話の流れで放射線治療の話をされた。
ホルモン剤を飲み始めて2か月が経つ頃のこと。
「体もそろそろ慣れてきただろうから放射線治療を始めましょう」と。


私の担当医師ははっきりと言うタイプで、たまに口が悪いなあと思うこともある。しかしそれが私にはとても合っていると感じてこちらも思ったことを言いやすい。


放射線治療は一定期間決まった時間に毎日通わないとならないため、通いやすく紹介実績のある病院を二つピックアップしてくれた。
「A病院かB病院ですね。約1か月毎日通うことになるからどちらにするか選んでください。
ちなみにA病院は設備は最新、先生は老人。B病院は若いスタッフも多くて親切だが設備は普通」


なんという言い草!


しかもB病院は前年義父が入院していた病院で私も何度もお見舞い(コロナでほぼ会えなかったが)に訪れたことがある病院であった。
確かに若いスタッフが多くて親切なイメージはあった。


自分が車を運転して毎日通うことを考えるとどうだろうか。少し遠い上に細い坂道が多く運転が少し不安である。設備が普通と言われると普通で問題ないのだが、最新があるなら最新に心惹かれる。


しかしA病院は先生が老人。最新設備を老人が扱えるのか。本当に書いていて我ながら失礼だが当時はそう思ってしまい珍しく悩んでしまった。高性能な車を後期高齢者が乗りこなせず事故を起こしたニュースがフラッシュバックし、また悩みに悩んだ。
しかしまあ、毎日不慣れな車の運転をして通うにはA病院の方がマシだという理由でこちらに決めた。


この時には高額医療費制度の知恵がついていて、絶対に月またぎの治療にはしないぞ。月初から月末で通いきるようなスケジュールを組めるように初回の診察日を選んだ。
A病院に行ってみたところ、廊下ですれ違う白衣を着た医師風情の方々はことごとく先生の言った通りで怯んだのだが、いざ名前を呼ばれて診察室に入ると私と同世代か少し若いくらいの先生が担当となった。


このような隠し玉があるのだな、これは先生に報告案件だなと率直に思った。
通院開始日を決めたのだが、混雑しているとかで結局月またぎの通院となってしまい、しかし「そこを何とか」と粘るわけにもいかず、諦めた。
禍福は糾える縄の如しである。



つづく


※次回【Vol.21】は10/14公開予定です。




※この記事はケビ子さんの体験に基づいて書かれており、2021年12月当時の情報をもとにしています。
治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません
カモチ ケビ子
43歳で結婚、47歳で乳がん。
心配性の夫、奴さん(やっこさん)はなぜか嬉しそうに妻の世話を焼いている
Instagram(@kbandkbandkb)ピンクリボンアドバイザー(初級)資格保有

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September 27 Tue