常に進化を続ける、洗練の味をカウンターで
京、静華(せいか/京都・岡崎)
定番の彩り豊かな刺身のひと皿は自家製麵の生地を揚げたものやナッツを加えて食感を生み、炒め物は牛肉のミスジとすぐき漬けを別々に炒めて漆皿に。フカヒレは季節ごとに使い方や味わいを変え、夏は濃厚なゼラチンをはずして上シャンタン湯であっさり煮込み、さらりとあんをかけて供される。その全工程を見届けることができるという楽しみも加わって、カウンターはさながら美食の小劇場。
豊富な経験と知識に時代が求める嗜好を取り入れた静かにして華やかなヌーベル・シノワで、連日お客をわかせている。

開業時からのメニュー「京、静華風お刺身」は合わせる具材や盛りつけが年々変わり、少しずつ味も進化。レモン&オリーブオイルをかけ、あえながら味わうさわやかな一品

栗材のカウンターを設けたオープンキッチンに立つ宮本静夫さんは御年71歳。浜松で25年レストランを営み、’08年に『京、静華』をオープン。リニューアル後は厨房のライブ感とできたての味を堪能できるように

特別メニューの上湯で煮込んだフカヒレとアワビ(時価)。フカヒレは季節ごとにスープの濃度や器を変え、夏は余分な脂肪を取り除いたフカヒレを食べやすく小ぶりにまとめ、旬の徳島産のアワビと。冬は濃厚な味に仕立て、土鍋で供される。ワインはグラス¥1,800〜、ボトル¥10,000〜

「すぐきと牛肉の香り炒め」は素材ごとに炒め、それぞれのうま味や香りをきわだたせている

Information
京都市左京区岡崎円勝寺町
36の3 2F ☎️075・752・8521
12:00(土・日曜のみ)、18:00ともに一斉スタート
㊡月・火曜、不定休あり
コース¥19,800、北京ダックコース(貸し切りのみ対応)¥38,500
2カ月先の月末までの予約を受け付け