【明日海りおさんインタビュー前編】人生初!憧れていた作品で初めてのヒロイン役に挑戦

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かっこよくておしゃれでずっと憧れていた作品

「ヒロイン役なんて人生初挑戦。いったいどうなるのでしょうか」と明日海りおさんはちょっぴり照れくさそう。

宝塚歌劇団在団中は花組トップスターとして、古今東西あまたの男たちを演じてきたのはご存じのとおりだ。退団後に出演した舞台でも『ポーの一族』ではバンパネラの少年を、『マドモアゼル・モーツァルト』では男装の女性作曲家を演じてきた。今回出演するミュージカル『ガイズ&ドールズ』で明日海さんは、初めてヒロインらしいヒロインを演じることになる。

凄腕の大物ギャンブラー、スカイ・マスターソンと、超堅物で知られる救世軍の女性サラ・ブラウン。絶対に交わるはずのなかったふたりがひょんなことから出会い、しだいに惹かれ合っていくというロマンチックコメディだ。明日海さんがこの作品に初めて出会ったのは宝塚音楽学校の予科(1年生)時代に見た、当時のトップスター紫吹淳率いる月組の舞台だった。

「男役のソフト帽にスーツ、娘役のカラフルな衣裳、何もかもが粋でおしゃれで、これこれ、これが見たかったんだよお!とひとりの宝塚ファンとしてただただうっとりでした。大地真央さんと黒木瞳さんがこの作品の曲を歌われている映像も見たのですが、大地さんのかっこよさがもう異次元。宝塚の男役にしかない、なんていうか“お姉さん度”の高い包容力、そして黒木さんの素敵なサラ。すごいコンビでした」

シャツ¥121,000・パンツ¥143,000/イザ(ニナ リッチ) イヤリング¥23,100・バングル¥41,800/ブランイリス トーキョー(ブランイリス) 靴/スタイリスト私物

「ヒロインは初めて。そのドキドキ感が役に重なるといいなと思っています」

稽古を目前に、サラという女性について明日海さんはこう感じている。

「マジメでお堅くて恋とは無縁の人生だったのに、スカイに出会い、恋心が芽生え、最終的には“好き”を大放出しちゃう本当にかわいい人です。そんなサラを自分が演じるのかと思うと違和感がないか心配ですが(笑)。でも私のこのドキドキ感を、サラの恋に初々しい感じに重ねられれば」

サラが初めてのお酒にベロベロに酔っぱらってしまう場面も気になる。

「酔っ払った芝居は得意かもしれません。大勢の酔っ払いたちを冷静に見てきていますからね(笑)。みんなに“さあ帰るよ~”と号令かけて、タクシーを何台か呼んで何人かずつ押し込んでフウッとひと息。家に帰ってからクラクラッとなることが多かったですね」

元男役トップスターとしてはスカイにも目がいくという。

「宝塚の男役にとってスカイはとてもおいしい役です。ワルというだけですでに女性たちを惹きつけているのに、ほれた女は絶対守るという、もう王道な役なんですよ。井上芳雄さんが演じるとなるともう間違いなく、遊び心もある魅力的なスカイになるだろうな。ヤバイですね。我ながら語彙がペラッペラですみません(笑)。できるかぎりの努力をして、もっているもの総動員して、井上さんについていきます」

(後編に続く)

あすみ りお●’85年、静岡県生まれ。’03年宝塚歌劇団に入団。’14年に花組トップスターに。’19年11月退団。主な主演作に『新源氏物語』『ポーの一族』『CASANOVA』ほか。退団後は『ポーの一族』『マドモアゼル・モーツァルト』に、ドラマでは連続テレビ小説『おちょやん』をはじめ、『コントが始まる』『DCU』など。

明日海さん出演のミュージカル

『ガイズ&ドールズ』

’30年代のニューヨーク。大物ギャンブラーのスカイに仲間のネイサンは、「指名した女を落とせ」という賭けを持ちかける。自信満々のスカイだが、なんと相手は清純で超堅物の救世軍軍曹サラだった。スカイとサラ、ネイサンとアデレイド、2組のカップルの恋の行方は?

6/9~7/9、東京・帝国劇場にて。博多公演あり。

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撮影/酒井貴生(aosora) ヘア&メイク/山下景子(KOHL) スタイリスト/大沼こずえ(eleven.) 取材・原文/五十川晶子 ※エクラ2022年6月号掲載 
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