【私と仕事と生理】サッカー選手と経営者、二足のわらじで活躍する下山田志帆さんの「生理の日のマイルール」

@BAILA

各界で活躍する女性に、生理とのつきあい方をインタビューする連載企画。今回はサッカー選手と経営者、二足のわらじで活躍する下山田志帆さんに、生理のこと、自分との向き合い方を聞きました。

吸水ショーツでプレー中のストレスが軽減!

下山田志帆さん

試合中、汗で下着が湿りナプキンが落ちた経験も

サッカー選手として活躍する傍ら、2021年に吸水型ボクサーパンツ「オプト」を発表。アスリートならではの視点を生かしたデザインや機能性が話題を呼び、起業家としても注目される下山田さん。吸水ショーツを作った背景には、中学1年生から始まった生理との、長くつらい戦いがある。

「まず症状としては、むくみと生理痛があります。特に痛みは年々ひどくなり、22歳くらいからは、起き上がれないこともしばしば。体脂肪率の低いアスリートは無月経になるリスクが高いですが、意図的に体脂肪率を下げて、生理を止めたこともありました。スポーツ界に根強くはびこる精神論や上下関係が影響して、生理痛を理由に練習を休む選手はごくわずか。ドイツのチームに入団した際、当然のように休む状況を目の当たりにし、衝撃を受けました」

しかし、それ以上に苦痛だったのが、生理用品の不快感だ。

「大学3年生でタンポンを使い始めるまでは、ナプキン一択。大量に汗をかくので、蒸れてオムツをはいているような感覚になるんです。走っているうちにずれて、ユニフォームを汚してしまうのは日常茶飯事。試合中に外れて、フィールドに落ちてしまった経験もあります。あの瞬間の恥ずかしさ、気まずさは、忘れられません」

日本で広まり始めたフェムテックに着目し、自ら吸水ショーツの開発に踏み込んだのは2019年。ある悔しい経験をバネに、起業したのがきっかけだった。

「ドイツから一時帰国中、出身大学の試合を観に行ったんです。後輩のお父さんに挨拶したら、“まだ親のスネかじってサッカーしてるのか”と言われて。お金をもらうプロ選手であっても、女性という理由で評価されない日本の現状を実感。どうすれば女性アスリートの価値を高められるだろう?と考え、女性スポーツ界に貢献する会社を作ろうと思い立ちました」

吸水ショーツのおかげで、生理の不快感が軽減されたという下山田さん。解決策を見つけるためには、「まず生理が嫌い!と認め、話すことが大事」だと語る。

大学の先輩が生理の文句を言っているのを見て、初めて、話していいんだ!と知って。相談できるようになると、タンポンやピルなどの情報が入ってきました。自分の状況を話すのが恥ずかしい場合は、“女性アスリートって生理中どうしてるんだろうね?”というふうに、スポーツを介すとハードルが下がるので、おすすめです!」

下山田さんある日のスケジュール

7:00    起床
8:00    パートナーと朝食
9:00    事務所へ移動し
   インタビュー
11:30  打ち合わせ
12:30  昼食&休憩
15:00  打ち合わせ
19:00  オンラインイベントに出演
20:00  ジムでトレーニング
22:00  帰宅、夕食
24:00  就寝

生理の日のマイルール

1. 無理せず休む
2. 生理であると周囲に話す
3. しっかり食べる

トレーニングを休むのは不安だけど無理は逆効果

下山田志帆さん トレーニングを休むのは不安だけど無理は逆効果

「宣言しておくと、本当につらいときにチームのみんなに相談しやすい。プレーの調子が悪い言い訳だと思われたくないので、先に言います! 生理痛がつらい日は、トレーニングを休むことも。生理中は胃に圧迫感があり、食欲が一切なくなるんです。痩せすぎると困るから、食べられるものを摂取」

生理の日のお気に入りアイテム

抜群のフィット感! 「OPT」吸水型ボクサーショーツ

吸収型ボクサーパンツ ¥5890/OPT

「今年登場した改良版は、クロッチの吸収素材の縁を圧着したことで吸収力アップ。スポーツレベルの動きに耐えるフィット感が自慢です」吸収型ボクサーパンツ¥5890/OPT

下山田志帆さん

サッカー選手・起業家

下山田志帆さん


1994年生まれ、茨城県出身。小学3年生のときにサッカーを始める。2017年、ドイツ・ブンデスリーガ女子のSVメッペンに入団。2019年に移籍したスフィーダ世田谷FCを今年、退団。

撮影/tAiki 取材・原文/中西彩乃  ※BAILA2022年10月号掲載

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