【松村沙友理×小林涼子インタビュー】恋愛観や結婚観をゆさぶるドラマ『花嫁未満エスケープ』クライマックスへ!

@BAILA

4月にスタート以降、回を追うごとに目が離せないドラマ『花嫁未満エスケープ』。
TVerではテレビ東京の4月クールで放送しているドラマの中で、毎話1位の週間再生数を記録しているという人気の理由は、同棲中や結婚未満のカップルの心に突き刺さるストーリーやセリフの数々にあり! ドラマは6月23日(木)に最終回を迎え、まさにクライマックスです。

なかでも、主人公・柏崎ゆうを中心に毎話繰り広げられる“恋愛反省会”ともいうべき女子トークシーンは、恋愛観や結婚観を、我が身を振り返って点検したくなるセリフばかり。

そんな女子トークシーンに登場するのが、坂本美沙役の小林涼子さん三田亜衣役の松村沙友理さん
楽しい現場だったというドラマ撮影をクランクアップしたおふたりに、見どころやそれぞれの心境を伺った、スペシャルインタビューをお届けします。

テレビ東京のドラマ『恋愛未満エスケープ』に出演中の小林涼子さんと松村沙友理さん

(左)小林涼子さん●1989年東京都出身。4歳から子役として活動し、最近では『復讐の未亡人』(テレビ東京)や『金田一少年の事件簿』(日本テレビ)など数々の映像作品に出演。かねてより農業に関心をもち、株式会社AGRIKOを設立。俳優業と並行して、生まれ育った世田谷にAGRIKO FARMを開園。循環型屋上ファームとして注目を集めている。

(右)松村沙友理さん●1992年大阪府出身。2011年から乃木坂46の1期生として活動し、’21年7月に卒業。俳優、タレント、モデルとして幅広く活動。’21年11月号よりBAILAレギュラーモデル。’22年6月よりアパレルブランド「LANTINAM」をスタート。

ドラマ『花嫁未満エスケープ』から考える❝結婚適齢期❞

ーードラマで描かれているのは“花嫁未満”とのタイトル通り、結婚一歩手前の恋愛模様。
主人公・柏崎ゆう(演・岡崎紗絵さん)は、アパレルショップのストアマネージャ―を務める27歳。同い年の彼・松下尚紀(演・中川大輔さん)と交際7年、同棲5年を経て、すっかり“面倒見のいいしっかり者”彼女と“甘ったれなおこちゃま”彼という関係に落ち着いてしまっています。

そんなシチュエーションで幕が開けた第1話、主人公・ゆう
「なんで私、結婚できてないんだっけ」という自問にとらわれることに。

“結婚しているはずだった”と思ってしまうこと、現在パートナーがいてもいなくても、バイラ世代では“あるある”かもしれません。キーワードとなる“結婚”について、キャストのおふたりは撮影を通じてどんな心境に至っているのでしょうか。

松村さん 「私はもともと“結婚”にとても憧れがあったんです。でもこのドラマで演じた亜衣を通じてゆうちゃん美沙さんと言葉をかわす中で少し変化がありました。とくに美沙さんのセリフが刺さるんですよ。結婚って、夢を見るばかりじゃないんだなって」

小林さん 「私が演じる美沙は、いちど“結婚し終わっている”女性。ゆうちゃんのように結婚を前にしたら、人ってなかなかそれが失敗したときのことまで考えないと思うんですけど。美沙は酸いも甘いも嚙み分けた、紆余曲折を経て痛みを知っているキャラクターなので、その経験からくるセリフが多いんですよね」


松村さん 「結婚には現実を受け入れる面もあるんだなって、経験を積んだ美沙さんの言葉から、私自身も亜衣と一緒に学びました」

小林さん 「結婚って、必ずしなきゃいけないものじゃないけれど、だからこそ『それでも結婚する意味ってなんだろう?』とか、逆に『結婚しないことを選ぶ意味ってなんだろう』とか。このドラマの撮影は、そういうことを考える時間でもありましたね」


ーーおふたりは、ゆう美沙と同年代。ゆうは自分自身を“結婚適齢期”と解釈しているからこそ、“花嫁未満”であることに悩んでいます。
“結婚適齢期” おふたりは、この言葉についてどう考えているのでしょうか。

松村さん 「ずっと“結婚=幸せ”だと思っていたけれど。いまこの年齢になってみて、正解はひとつじゃないな、ひとりで幸せに生きていく人もいるなって感じてます。ゆうちゃんもそれに気づく日が来ると思う」

小林さん 「私も、ゆうちゃんの歳の頃には、結婚して幸せになるって漠然と思ってましたけど、その後、31歳の終わり頃に起業して。予想もしていなかったことをしている自分がいて、それがとっても楽しいし、幸せだと感じているんです。“適齢期”っていわれるとその言葉に踊らされてしまうかもしれないですよね。でも、今の自分自身にとって『結婚って必要? そうでもない?』って、見極める時期だと思ったらいいかもしれないですね」


↓インタビューは下へ続きます

花嫁未満エスケープに出演中の小林涼子さんと松村沙友理さんの仲よしカット

3歳ちがいの小林さんと松村さん。お互いを❝さゆさん❞、❝りょこさん❞と呼び合い、すっかり打ち解けたムード。

ドラマ『花嫁未満エスケープ』 理想の男性像って?

小林さんと松村さん、そして岡崎紗絵さんが揃うシーンでは毎話、ヒロイン・柏崎ゆうの恋愛の進捗状況について、美沙亜衣が問いただしたり急かしたり、ダメ出しをしたり。ドラマのゆくえを見守る私たちがモヤモヤと抱えていることをズバッと言ってくれてスッキリしたかと思えば、その鋭い指摘が画面越しにこちらの胸に突き刺さることも。

視聴者を巻き込んでとくに白熱したテーマと言えば、“尚くん派 vs. 深見くん派”という、理想の彼氏像論争。

“お子ちゃま彼氏”の尚くんこと松下尚紀は、同棲中の彼女であるゆうの誕生日を忘れたり、ゲームにいそしみゴロゴロしていたり、呆れる行動つづきだけれど、彼なりにゆうを大切に想っていて、過去にプロポーズを計画していたことも判明。
一方で、“一途な男”の深見くんこと深見一(演・浅香航大さん)は、どこまでも優しくゆうに寄り添って、ほしい言葉をベストなタイミングでくれるパーフェクトな理想の彼氏。

松村さん 「私は深見氏、めっちゃいいやん。って。(笑) ゆうちゃんに気を遣って、合わせてくれて。あそこまで想ってくれるひとってあまりいないと思うし、自分に特別感があるのがいい!」

小林さん 「そうそう、私たちは基本的に深見氏推しだよね。でも、深見氏みたいな男性がずっとそばにいたら、甘えてしまって私がダメになるかもっていう不安もちょっとある」

松村さん 「確かに…。女性として私自身がちゃんと魅力的でいつづけられるかな?って。でもやっぱり深見氏推し! 熱を出したら“冷えピタ”を出してくれるような理想の男性ですよ、彼は。絶対、頼りたいじゃないですか。『ねえねえ、冷えピタどこ~?』って」

小林さん 「撮影現場では、どんな男性が理想か、っていう話でも盛り上がって。自立しているけど寄り添ってもくれる、言うなれば“観葉植物系男子”とか。水やりをちょっと忘れても、ふと見るとそこに生き生きといてくれて『やっぱり緑っていいなぁ』という気持ちになれる(笑)。ほかにも、“教育実習系男子”なら、初々しい先生くらいの、ちょっとひっぱってくれて、ちょっと教えてくれる男性、とか」

松村さん 「うんうん、現場でしていたそういう話が本当に楽しかったな。 ありえない!って盛り上がったのは、尚くんゆうちゃんの誕生日を忘れるエピソードについての討論会! 亜衣のセリフで『すごくいや!』っていうセリフがあって、100%共感してました。だって、誕生日忘れるとか最悪じゃないですか?」

小林さん 「こういうこともあるんだよな…って思うと苦い気持ちになるよね」

 

松村さん 「私だったら、1か月くらいから匂わせちゃう。『もうちょっとで誕生日だなぁ』『忘れんとってや』って口に出しちゃう(笑)。スルーされるまで待てない(笑)」

小林さん (松村さんを見て)「かわいい~かわいいなぁ♡ こんなかわいく言ってくれたら絶対忘れないよね。さゆさんを見ていると、推しがいるってこういう気持ちか、と実感するんです。だから私、深見氏推しだし、松村沙友理推しです(笑)」

幸せの形は人それぞれ。“幸せ満開”よりも“散らない幸せ”がいい?

ーー誕生日をどう祝われたい? というトークから、小林さんと松村さんがしみじみ語り合ったのは、幸せのカタチについて。

小林さん 「私は自分の誕生日を忘れているかもしれないなぁ。『あれ、今日誕生日だったっけ?』って。でも、本当に忘れられたらしょんぼりして、遠くを見ちゃう。忘れられる程度の立場だったのねって思ったらむしろ怒れないかも。ね、さゆさんは、もし一緒に住んでいる彼がいるとしたら、どんなお祝いが理想?」

松村さん 「花束とかプレゼントとか隠してあるのを、私が家に帰って引き出しを開けて見つけちゃうけど、気づかないふりをして、12時になったらジャーンってお祝いされたい! 知ってても、ちゃーんと喜ぶ! 一生懸命準備してくれて、でもそれがバレバレっていうのがかわいいなぁって。そういうバレバレサプライズされたいですね」

小林さん 「“バレバレサプライズ”、いいねぇ。言葉もいいね。サプライズって、喜ぶリアクションをしっかりしなきゃ!ってプレッシャーを感じちゃいそうだなぁ。私は、ふたりの生活の延長線上みたいな、わざわざ予約したりしなくてもいいから、好きなレストランの美味しいご飯と近所の好きなケーキ屋さんのケーキ、くらいのささやかさが理想かな」

松村さん 「りょこさんのそういう言葉を聞くと、幸せとか人生とかを自分なりにまた考えようっていう気持ちになる。深見氏みたいに大切にしてくれる人が絶対にいいと思ってたけど、私自身は仕事が好きだし、人に頼って生きていくよりも自立して、松村沙友理という“個”がほしいと思っていて。意外と”結婚が必要ないタイプ”なのかな?とか」

小林さん 「さっきの“観葉植物系男子”の話みたいに、部屋に植物のある暮らしは憧れるけど、自分ではうまくお世話ができなくなっちゃうこともる。でもやっぱり、緑のある生活って心地よい…そんなふうに感じられたら幸せ。“幸せ満開”じゃなくていいの。桜と一緒で、満開の幸せはいつか散っちゃうかもしれないから。“散らない系”の幸せがいいな」

松村さん 「このドラマを、男性陣にはパートナーを気遣う教科書に、女性には自分の経験や価値観をふりかえって、時には笑い話のタネにしてもらえたらいいなと思います」

小林さん 「『恋愛って自分の人生の中でどういうものなんだろう?』って考えたり話したりしたくなるよね。恋愛してれば幸せなわけじゃなくて、誰かと一緒にいれば幸せなんじゃなくて、なかなか難しいことの多い時代のなかで、自分自身の幸せの形を問い直すきっかけにしてもらえたら嬉しいですね」


ドラマ『花嫁未満エスケープ』 松村沙友理さんに一問一答!

花嫁未満エスケープに出演中の松村沙友理さんのワンショット

Q “深見氏推し”を決定づけたシーンは?

A “憶えてくれている”こと! 
年数をかけた愛に憧れるんです。深見氏が、第1話でゆうちゃんの誕生日を忘れずにいてくれたシーンや、第2話で語られた、高校時代の思い出。「あの一言で救われたんだ」って10年ぶりとかで言われたら…キュンキュンキュン! 言った本人が憶えていないような言葉をずっと大切にしてくれているっていうのが、最上級のキュンポイントでした!

花嫁未満エスケープに出演中の松村沙友理さん、結婚について思いを馳せる

Q 演じた亜衣自身はどんな恋愛をしていると思う?


A フィーリングよりも理論的な、ちょっとあざとい恋愛をしているかも。
亜衣ゆうちゃんにズバズバ言うのは、感情的に批判しているんじゃなくて、客観的にみて損得をしっかりチェックしているからだと思うんです。今は彼がいなさそうだけど、恋愛経験はありそう。ロマンチックな恋愛に憧れているように見えて、意外と、自分が損しないような理論的な恋愛をしていそうですよね。


Q 亜衣という役柄と松村さん自身の似ているところは?

A 女友達を守りたいタイプなところ。
もしも友達が、ひどい彼と付き合っていたら、やめなよって言えない気もするけど、言っちゃう気もするし…。ひとつ確実に言えるのは、その友達じゃなくて相手の男性側に直接言いに行きたいってことですね(笑)。女の子が大好きだし、自分の友達のことは絶対守りたい。だから、亜衣としても、ゆうちゃんを否定するんじゃなくて、彼女を大切にできない尚くんが許せないんですよ。

 

 

花嫁未満エスケープに出演中の松村沙友理さんの寄りカット

Q ゆう・美沙・亜衣の3人のシーンを重ねた撮影現場。岡崎紗絵さん、小林涼子さんとの3人の現場はどうでしたか?

A ふたりからたくさんのことを学びました!
岡崎紗絵ちゃんとも、りょこさんとも本当にいつもいろんな話をして、実際の年齢差は全然感じなくて、亜衣役だから年下に見られることも多かったです。末っ子…っていうか、犬みたいにたくさん“ヨシヨシ♡”ってしてもらいました(笑)。お芝居の仕事ではふたりとも先輩なので、たくさんその背中から学ばせてもらいました。


Q 岡崎紗絵さんの印象を教えてください

A 太陽みたいな、こういう人になりたいと思う女性!
紗絵ちゃんは実年齢は年下だけど、役者としてリスペクトする部分も、女性として好きな部分もたくさんある人。誰よりも撮影シーンが多くてハードな中でも、いつ会ってもニコニコ接していっぱいお話してくれて。座長として現場の空気を作るのも上手で、こういう人になりたいなと思いました


Q 小林涼子さんの印象を教えてください

A もっともっと話したい、言葉を聞いていたい憧れの先輩♡
りょこさんとは、すべてのシーンでご一緒しました。お芝居でたくさんひっぱって助けてくださった、そういう部分での尊敬ももちろん強いです。それ以上に、女性としても人生をしっかり歩んできた印象で、中味がぎゅっと詰まったかっこいい人です。ひとつ質問を投げたら色んな角度から意見をくれて。言葉にするのがとてもお上手で、そういうところも本当に素敵だなって。


花嫁未満エスケープに出演中の松村沙友理さんの憂い顔

最後に、ドラマの撮影を通じて得た手応えをお話しいただきました。 

「同世代で女性同士だけど、お芝居の先輩でもあり、価値観や考え方が少しずつ違う共演者の方たちと色んな話ができる現場がとても刺激的でした。所属していたアイドルグループの中では、一期生だったこともあり”先輩”がいなくて、私自身が相談して答えを出すよりも、自分で考えてやってみるタイプだったんです。

紗絵ちゃん・りょこさんのおふたりともスタッフの皆さんとも、作品のテーマを通じて人生観までお話しできたり、気になったことを質問したり。そういう、誰かの意見を自分に取り入れて考えていく、という経験が新鮮で。相談もできるし、背中を見て学ぶこともできる、この環境をいま経験できたという意味でも、とても楽しい撮影現場でした!」

花嫁未満エスケープに出演中、松村沙友理さんの笑顔

花嫁未満エスケープ

§放送局・放送日時
テレビ東京系(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送) 
毎週木曜深夜0時30分~1時
BSテレ東・BSテレ東4K 
毎週火曜深夜0時~0時30分
「ネットもテレ東」(テレビ東京HP、TVer、GYAO!)にて見逃し配信

§出演
岡崎紗絵 浅香航大 中川大輔 美山加恋 小林涼子 松村沙友理

§原作
『花嫁未満エスケープ』小川まるに(ライブコミックス)

『花嫁未満エスケープ』公式サイト

写真/MISUMI 取材・文/@BAILA編集部 

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