ヘア&メイクアップアーティスト・岡野瑞恵さん
一人ひとりの個性を生かしつつ、今を感じさせるメイクが人気。大人の肌を美しく見せるベース作りに定評が
色と光を計算しながらヘルシーな肌へ
「大人の肌のポイントは、透明感、適度なツヤ、柔らかさとしなやかさ、血色のよさ。これらが満たされていれば、自分でも『キレイ』と思えて、うぬ惚れられるはず」と岡野さん。
そのためには「ただ塗ればいい」と思ってはダメ。ファンデーションは密着感の高いクリーム、リキッドなどの練り系がベスト。
「また、下地とファンデーションは2種類を使い分けて顔に立体感を出します。また、チークまでをベースと考えて、やはり2種類を駆使。ひと手間かけて顔立ちをはっきりさせ、いきいきと見せて」
チークも質感重ねでにじむような血色感
コーラル系の練りチークを指に取り、頰の黒目の下より少し内側の部分にのせてぼかす。上めの位置を意識すると、顔がリフトアップ。
あらゆるトーンの肌色にマッチする、クリアなゴールドオレンジ。のばしやすく、フィックス力も高い。チーク スティック アフリカンサンセット¥2,800/アディクション
パウダーチークをササッで血色ジワリ
パウダーチークは、ツヤと透け感のあるコーラル系カラー。ブラシに取り、練りチークを入れた箇所に重ね、外方向に向けてぼかす。
くすみを払って、ほどよい上気感をプラスするコーラルチーク。パールの粒も繊細で、肌となめらかに一体化する。チーク カラー 02¥7,000/トム フォード ビューティ
平面顔回避のカギはハイライトが握る
光沢を与えるスティックハイライトを目じりの下の"ツヤ玉"が出る部分にのせて、顔に奥行きを出す。あまり濃く入れすぎないこと。
ぬれ感のあるみずみずしいツヤならおまかせ。肌のうるおいがしみ出たような光沢だから、トゥーマッチでない立体感。ボーム エサンシエル スカルプティング¥5,500/シャネル
仕上げのお粉でメイクをフィックス
大きめブラシに取ったパウダーを、Tゾーンとあご、チークの上にふわっとかければ、くずれがなくなり、マスクにもつきにくくなる。
一見真っ白だけど、つけると透明。粉っぽくならずにメイクを定着させ、肌にクリアさを。ライトリフレクティングセッティングパウダー プレストN¥5,000/NARS JAPAN
いかにも自分に手をかけていそう。色香ある肌でうぬ惚れる
ブラウス¥19,000/ストックマン(オットダム) ピアス¥8,000・リング¥10,000/ボヌール(ポルトボヌール)
【Marisol11月号2020年掲載】撮影/向山裕信(vale./人物) 山口恵史(物) ヘア&メイク/岡野瑞恵(ストーム) スタイリスト/程野祐子 モデル/樋場早紀(マリソルビューティ専属) 取材・文/入江信子 構成/原 千乃